
福藻
@fuku-fuku
2025年10月17日
読んでる
この白くてふわふわした生きものに見つめられながら『「要するに」って言わないで』なんて言われたら素通りできるわけなく、本屋からいそいそと連れ帰ってきた。
「だから、要するに、〜〜ってこと?」
途中で言葉を遮って、要約してくる人が身近にいた。しかも、割と曲解だったりする。そういうことが言いたいんじゃない、と伝えたい。でも、訂正する気力も、能力もない。要領を得ない話をしてしまう自分も悪い、と思っていたころ『口の立つやつが勝つってことでいいのか』(頭木弘樹/青土社)という本が出て、救われる思いがした。その時と同じ気持ちを、この本を見たときに感じた。その上、この愛らしすぎる生きもの。出会えてうれしい。
自分の声を、ただ、聞くこと。それがしたい。そして隣にいる人の声も、ただ、聞きたい。それなのに、今、私の耳にはどちらもくぐもって聞こえる。本当によくない。自信のなさや焦りがそうさせていることは自覚している。ほかの積読を差し置いて、この本を読む。









