
柿内正午
@kakisiesta
2025年2月19日

夜のみだらな鳥 (フィクションのエル・ドラード)
ホセ・ドノソ,
鼓直
読み終わった
終わっちゃった。過現未が一挙に目の前に現れ、それを知覚する語り手も一意ではなく、語りの宛先さえつねに揺れ動き一定しない。読むという行為によって時間や空間が変容する、ずっと動き続けてどこにも辿り着けない迷宮のような小説。
じつは『ディスコ探偵水曜日』は、これと並行して読まれるべくして読まれたのではという気がする。どちらも読まれることを動力として自律的に運動する機構を志向する小説であったから。









