手元にある物を栞にする女 "八月の六日間" 2025年10月21日

八月の六日間
元山岳部の友人のオススメ。登山を趣味にしたい私のスティックってやはり良い?という質問に対して、「楽だけど、歩行が労働そのものになってしまい楽しくないって『八月の六日間』の主人公が言ってたよ」と教えてくれた。 まず、主人公が登っている山々は私にとってかなり上級者向けだったが、ザックの準備から山荘での過ごし方や、すれ違う人たちとの心地よい会話全てが自分のしたいことでルンルンで読み進めた。「焼き菓子を二個。この間、出張した時、土産に買って来た檸檬チーズケーキの残りがあったのを二個。メロンパンと袋入りミニあんドーナツ。ドライマンゴー。チーズ。」 が、なんと作者は山に登らずに本作を書いたのだという。すごい。主人公をはじめでてくる登場人物が生っぽくてすごい。元パートナーの原田への想いも語らなさがすごかった。演劇部時代の怒りも。 ★メモ ・滝子山(山梨県) ・パラオでは現地語になっている日本語も多い コイビト=恋人 アジダイジョウブ=うまい ツカレナオス=飲むこと →嘘っぽいから本当なのだろうと主人公は信じていたが、読み終わった後ググったら本当だった
八月の六日間
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