MOCHI
@our_sum_mer
2025年10月17日
死ぬまで生きる日記
土門蘭
読み終わった
@ 丸善 日本橋店
数年間から読みたいリストの中にある本で、大きめの本屋に行く度今買うかまたにするか迷っていた。
「カウンセリングとは何か」とともに先日ついに購入して通勤で読み進め、残り半分は会社を休んだ今日一気読みした。
自分自身はカウンセリングを受けたことがない。
ここ数年は特に強く興味があるけど、金銭的余裕がない、怖くて踏み込めない、カウンセラーを探すことそのものに大きなハードルを感じる...といろんな理由で行動はできていない。
以前、土門蘭さんと安達茉莉子さんがB&Bで対談された様子を配信で見てとても心が動いたことは覚えいてるけど、その時の感想を書いておかなかったので内容を忘れてしまっていた。最近、そのお二人がポッドキャストを始めていて、内容も今の自分にフィットしてとても楽しみに聴いていて、この本ももう読まない理由がなかった。
土門さんの話は聴いていてとても分かりやすく心地が良い印象があり、本も文章がとても読みやすい。でもご本人の中から出たものを確実にこぼさずに書かれている。通勤中のつらい精神状態でも気負わずプレーンな状態で読むことができて、ゆううつな気持ちを少し和らげてくれた。これは、このエッセイが極めて私的な内容なのに、かなり客観的に書かれている佇まいがあるからなのか。途中小説を読んでいるような気持ちにもなった。
特に印象に残ったのは、第7章の「『過去』は変えられなくても、捉え直すことはできます」。読んでいてじわりと涙が出た。自分の過去、これまでしてきたことを否定してしまう癖がある人はぜひ読んでみてほしい。自分の中にはなかった視点で、心に風が吹いたようだった。
この本の内容と同じで、この本を読むだけで何かが大きく変わるわけではない。だけど、ままならない自分の心に向き合い続ける小さな決心をくれる本だと思う。死にたい気持ちを抱えながら今日も何とか生きている人にこれからも永く読まれていってほしい本。読むことで救われて大切に持っておきたい一冊になった。
めんどくさくてなかなかやれなかった認知行動療法、読んでる最中スマホの日記に書いてみたり。
日々に追われ書くことを諦めてばかりだけど、土門さんの文章を読むと「書いた方がいい」という気持ちにさせられる。
✍️10/1購入


