
Ropa
@Ropa_28
2025年10月19日
世界99 下
村田沙耶香
読み終わった
オーディブル
#読了
相変わらずずっと続く気味悪さとシンパシー。
主人公 空子の人生が淡々と空子目線で語られていく。
恵まれた人、クリーンな人、可哀想な人
ラロロリン人、ウエガイコク、シタガイコク、
それぞれのヒエラルキーの中で、どのニンゲンもそのコミュニティからはみ出さないように自分をカスタマイズしている。
生まれた時ニンゲンの中身は空っぽで
生きていく中で他人に呼応したり時にはトレースしたりしながら人格を形成していくという空子の持論。
空子の生き方は極端にも思えるが、自分も多かれ少なかれそういう風に生きているんだろうな、と思ってしまった。
幸せだと思える人が誰一人いない物語で、読後もモヤモヤとした感情がずっと消えない。でも読んでよかった。




