読書日和 "ことばの白地図を歩く" 2025年10月19日

読書日和
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@miou-books
2025年10月19日
ことばの白地図を歩く
ロシア文学の研究者であり翻訳者である著者が、自身の留学体験や文芸翻訳の実例をふまえながら、他言語に身をゆだねる魅力や迷いや醍醐味について語り届ける。 どうしてロシア語だったのか、どうやって学んでいたのか、そして翻訳に至るまでがテンボ良く書かれていて、ますます奈倉有里さんファンになってしまう。 10代以上に向けた本とあるけれど、幅広い世代に、その時々の気づきを与えてくれると思った。最近全くサボっていた語学学習。占いを味方につけるのは面白そうだな、私もやってみよう!とさっそく取り入れる。やるからには楽しく、と思いつつ、「翻訳する前に最低10回は読む」のくだりに頭が下がります。これだけたくさんのロシア文学を染み込ませるには、何度も読んでいるんだろうなあと、朧げには思っていたけれど、通読のほか音声があれば音声もと、本当に頭が下がります。 「いい翻訳家は、いい詐欺師!」の言葉に、ロシア語通訳者、米原万里さんの『不実な美女か貞淑な醜女か』を思い出しました。久しぶりに読もうかな。
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