
かいわれ
@iskaiware
2025年10月19日
ホモ・デウス 下
ユヴァル・ノア・ハラリ,
柴田裕之
読み終わった
共産主義と資本主義の違いをデータ処理と意思決定のシステムの違いであるとの指摘が興味深い。
集中処理型の共産主義、分散処理型の資本主義。新たなテクノロジーを取り入れ、"テクノ宗教"として世界を席巻しかけた共産主義であったが、最終的に分散処理型の資本主義がうまく機能し、廃れた。
集中か分散かは独裁制と民主制にも言える。
データ処理技術の飛躍的な進歩や、巨大テック企業の中央集権的なデータ収集を見るに、果たして民主主義・資本主義の分散処理システムが有効に機能し続けるのであろうか。
以上の点が特に印象的だったが、意識と知能、人間至上主義(ヒューマニズム)の変化なども興味深い。
2018年の本とは思えない今日的な話題の連続。