
こはく
@nqou-book
2025年10月18日
恋とか愛とかやさしさなら
一穂ミチ
読み終わった
これって物語を分解して自分が人に話すとしたら「コントかよ」言われるような事ばかり起きているのに、一穂さんの手にかかれば考えさせられる本格派の本屋大賞ノミネート作品になる。
すごい。
性加害者とその周りの人たちのリアル。
前半の新夏視点の話では、自分ならどう考えても「別れる一択」しかないと思いながら読んでいて、だから新夏が何がしたいのかよくわからなかった。
でも、あれはただもがいてたんだね。
どうしていいか分からなくて、
もがいてもがいて、自分の中の何かが止まってしまわないように、溺れないように泳いでいた。
そして、最後に新夏の気持ちがわかってさみしくて悲しくてやるせなかった。
啓久の母親や莉子の母親も気味悪かったけど、瀬名さんの豹変が一番怖かったです。

