jirowcrew "ヒルベルという子がいた改訂版" 2025年10月19日

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2025年10月19日
ヒルベルという子がいた改訂版
ヒルベルという子がいた改訂版
ペーター・ヘルトリング,
上田真而子
「見棄てるものと見棄てられるもの、あるいは、治す人と治される人、教える人と教えられる人の区別は、われわれが単純に信じているよりは、もっと不可解なものではなかろうか。この両者は一般に信じられているよりもはるかに逆転可能であり、相互的なものではなかろうか。このように考えてくると、人間が人間を〈処置する〉ことが、真の意味では不可能であることがよくわかってくるだろう。」 「ぼく、ホームからぬけでるんだ。パンを持って。おなかがすかないようにだよ。 ぼく、遠くへいきたい。遠くの遠くの、お日さまが作られる国へいきたいんだ。そこで、お日さまを空に、はめこむから、あかるくなるんだろ、ね。」 居場所というものは、その存在そのもの、そのありのままを無条件に受け入れる「こころ」そのものであるということ。 この本を読み、ヒルベルという子が、いまだ心に棲みついていることを、ときどき思い出す。
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