
はぐらうり
@hagurauri-books
2025年10月20日
救われてんじゃねえよ
上村裕香
読み終わった
R-18文学賞受賞作。3つの連作。タイトルがめちゃめちゃ良い。
ヤングケアラーとして母親の介護をし、父親に幻滅し、どうしたってしんどい。でもこの家族にユーモアがあり、主人公がふとしたことで笑ってしまったりするところに、読んでる側は救われる。と思ったところでこのタイトルが刺さってくる。
家を出て仕事を始めて、ようやく自分の人生を歩もうとしているあたりで少しほっとするものの、これで本当に救われてるんだろうか。まだまだケアラーであることに変わりはなさそう。
しかし文章が上手い。なんだか大物になりそうな予感。





