救われてんじゃねえよ

60件の記録
- 黒糖まんじゅう@hyo-1232025年8月22日読み終わった一気に読んだ。面白かった。 ところで表紙の少女のイラストはあった方がいいのだろうか。沢山の人が手に取りやすいのだろうか。若者が主役の物語は人物イラストの表紙が多いよね、最近は。
- みー@mi_no_novel2025年8月3日読み終わった@ Cafe FUJINUMA Oyama Yuen Harvest Walkずっと読みたかった本! 休日に、お気に入りのカフェのフカフカのソファでゆったりと……読んだけど、内容は全然ゆったりじゃない!🫣 「元・ヤングケアラー」の沙智と、「難病」のお母さん、酒飲みのお父さん。 歪な家庭環境ながら、なんだかんだ言って愛情深く、支え合う家庭。 親って、なんか憎めないよね。どれだけ酷い扱いを受けても、自分を愛してくれている側面が一瞬でも見えてしまったなら、結局何かにつけて縋ってしまう。 そんな「縋っていた」沙智は、就職と同時に上京し親元を離れ、自分で生計を立て、自立する。精神的にも、経済的にも。そこまでの心の変遷が描かれていた。 私にも共感できるところが多かった。実家の、臭くて汚い感じとか、嫌悪感とか。でも、何となくたまに帰りたくなってしまう気持ちとか。
- SATOKO@satoko10572025年7月16日読み終わった借りてきた読書日記いやあ、かき乱された 揺さぶられすぎてしんどかった でも一気に読み切ってしまった 現実味を感じるからこそのやるせなさ 共感できることがほぼ無いのに、引きずり込まれた いや、疲れた そしてすごかった
- マイ(カルガモBOOKS)@karugamobooks2025年7月11日読み終わった@ 紀伊國屋書店 笹塚店これは救いのない現実の中の喜劇、なんだろうなあ 浪費を咎められたお父さんが起こしたアクションに、えー!って思わず声が出た これは予想できなかった 彼女しか書けない物語だ 次作はどのような作品になるのだろう
- ちゃーりー@charlies_books2025年7月7日読み終わった暴力。ぶん殴られて、抉られた。泣いて、笑った。 読んで良いんだろうか? そしてこの感想は正しいんだろうか? って書いて救われてんじゃねえよ、と思う。
- 雫@sukinamono2025年6月4日読み終わった今まで読んできたヤングケアラーものとはまったく違う。 なんだろう、なにが違うんだろう。 笑いか。笑いがあるだけでこんなにも泣けて愛おしくなるんだなぁ。 テストで不正して両親と一緒に学校で怒られた後、セブンティーンアイスを食べながら「明日も食べんさい」って200円握りしめてくるシーンが忘れられない。 母が母としていてくれることに紗智だけじゃなくわたしまで心からほっとした。 1人でトイレに行けなくても、年頃の娘が寝ている横でセックスをしても、娘のボーナスを当てにしてても、アイスは食べさせてあげたいし、就職がうまくいってるかは気になるし、高いカメラだって買ってあげちゃう。お金もないくせに。 どうしてもやっぱりダメな親だとは思うし、紗智が心から嫌いになれないのがもはや苦しい気持ちもわかって苦しい苦しい。 だけど、読み終わった後はなんだか爽やかな気持ち。 紗智の選択が強くて大好き。
- yt@yt2025年5月17日読み終わったつらい。 貧困と親の介護で修学旅行に行けない子ども。 大人は頼りにならない。 しかし。 思ってたのと違った。 思ってた「救われてんじゃねえよ」じゃなかった。 こんなポジ転、意味わからん。 絶対読んだらびっくりするよ。 表題作と、変な大人に関係なく育っていく子どもの続編が2篇。 芸人文化が基礎教養になっていて良い。 セブンティーンアイスの思い出だけ集めて、岸政彦に本を作ってほしい。
- もん@_mom_n2025年5月14日読み終わった心に残る一節@ 図書館文学フリマで上村さんから直接購入した本。 私はヤングケアラーではないけれど、周囲の人たちから「自分だったら耐えられない」と言われる家庭環境で生活しており、家族に不満を持ちながらも心の底から嫌いにはなれず余計に孤独を感じている。 沙智の気持ちがちょっと分かる気がするけれど、でも安易に「分かるよ」とは言いたくなくて、ただひっそりと沙智の幸せを願っている。 p.18 お父さんのこともお母さんのことも、心の底から嫌えたら楽だ。でもわたしは中島みゆきのファイト!を聞いて泣いた一時間後にBL漫画の濡れ場をかじりついて読んだりする。 p.27 いっそ、赤ちゃんならいい。弱いことは希望だ。でもお母さんの弱くなっていく姿に希望を見出すことはできなかった。 p.83 お母さんの介護のことを書くのは、同情してほしいからじゃなかった。ヤングケアラーって下駄を履きたいからでもない。あの瞬間に見た光を、笑いを、形にしたかったからだ。
- 村崎@mrskntk2025年5月4日読み終わった難病を抱える母、金遣いが荒くだらしない父、「ヤングケアラー」の沙智。 表層だけを見ると、不幸や同情、つらい、心配、そんな言葉がつい過ってしまうけれど、そんな言葉を口にした瞬間、たぶん「殺傷能力の高い文章」に刺されてしまうんでしょう。 沙智の環境は重く受け止められがちで、いや社会全体で重く受け止めることなんだけど、でも彼女を取り巻く一つひとつ、すべてが不幸なわけじゃない(当然だけど)。くだらなくて、おもしろくて笑うというのは、どんな状況でいても等しい行為だと思う。 表題作「救われてんじゃねえよ」「泣いてんじゃねえよ」「縋ってんじゃねえよ」どれも画面を通して見る、見せる/見られるという構図があり、この「見る」という行動が沙智の成長によって少しずつ視点が変わっていく構成がとてもいいなと思った。立場が変化して、受け取る言葉や自分自身に対しても沙智が見ることができているのかなと思った。 そして読み手は傍観よりももっと近しいところで「見る」ことができる気がする。 突き刺してくる作品なのは間違いないのだけど、ただ尖っているだけじゃなくて、ふっとやわらかい部分もある。 家族の駄目な部分も好きだった部分も忘れていく部分も、内向的ではなくぜんぶ外に向かっているから、きっとこの作品にはパワーがあるのだと思った。 読み終わってから自分自身にも返ってくると思う、「救われてんじゃねえよ」。この作品が読まれることでもまた、変化していくものがあると思います。