
Michika
@0610shun
2025年10月20日
空、はてしない青 上
メリッサ・ダ・コスタ,
山本知子
読み終わった
若年性アルツハイマーを患い余命宣告された
26歳の青年が最後の旅に出る物語。
ともに旅をしているジョアンヌと
お互いを深く詮索せず、
ゆっくり時間をかけて出来る限りの信頼を重ねて
足並みを合わせていく雰囲気がとても良い!
手探りで明日に向かうふたりの
内情とか風景の描写も読みやすい。
主人公に認知症の症状が出初めて
自分を見失う恐怖を思うと、
つい情報の波に飲まれて、
目の前のものとか自分の気持ちに
本当に向き合えていない自分の
自我の曖昧さを痛感する。
死を待つ人生よりも
自分で選ぶ最後の時間を求めて旅に出る内容に
心が揺さぶられて、
思い出より今を生きることの尊さに
強く惹かれた。






