
mikechatoran
@mikechatoran
2025年10月21日
修理する権利
アーロン・パーザナウスキー,
西村伸泰
読み終わった
家電であれ車であれ、何かが壊れたらまず修理を考えるだろう。そしてその修理にかかる費用と買い換えた場合の費用を比較してどちらにするか決めることになるだろう。物によっては、それに対する愛着や思い入れといったものによって、多少高くついても修理を選ぶかもしれない。ただし、それはあくまでも修理ができる場合に限る。この本の紙幅の大半を費やして書かれる、メーカーがいかに修理させずに買い換えさせようとしているかは、もう涙ぐましいというより、強欲としか言いようがないほどだ。筆者は修理も自己決定権の一部ではと問う。しかも買い換えることにより発生するゴミの量と、生産に関わる環境負荷はもうすでに危険なところまで来ている。では、どうすれば? 筆者が提示する答えは正直言って地味だ。法律などいろいろあれど、最終的には消費者の意識。一朝一夕には何も変わらなかもしれない、でも、買うときに修理ができるかどうかを考えることはできる。リペアカフェやiFixItのような動きが広がるといいな。




