安穏
@annon
2025年10月22日
奪われた集中力
ヨハン・ハリ,
福井昌子
仕事前に第8〜12章途中まで。
■全体を通じて、「団結して闘わなければならない」「残酷な楽観主義に陥るな」というメッセージが心強い。団結して闘わなければ有害なアルゴリズムは変えられない。
■【残酷な楽観主義】→特権的な人たちの「私にはできたよ!あなたにもできる!」のこと。金銭的に余裕がある人のマインドフルネスとか、インフルエンサーたちの食べるものを変えれば生活が変わるとか。
■↑残酷な楽観主義は自分も押し付けてしまうことがある。「こうしたらうまくいったよ」「(自分でもできたんだから)あなたならできるよ」といった類のお節介だ。
■本の内容からは離れるけど、押しつけられている不条理もあれば、押しつけている不条理もあるということは忘れずに生きたい。
第11章 労働環境についての章
・週4日労働にあこがれる会社員は数えきれないほどいるだろうが、経営者がある日突然目覚めることを待っていてはその日は訪れない。団結して闘わなければならない。
→■今週5日で働いている人が、賃金そのままに週4日労働になるなら間違いなくそちらを選ぶだろう。私はもちろんそう!
・気を抜くことを許さない上司の下で働く人に「つながらない権利」について説いても馬鹿にしているようなものだ。
→■職場の人たちの労働組合への冷めた態度を思い出し胸がキュッ……となる。
第12章 食生活と空気汚染についての章
・安価な加工食品ばかりを選んでしまうのは個人の問題ではなく、構造的な問題。個人に解決を求めることは残酷な楽観主義。
