
deepend
@deepend
2025年10月23日
声を出して、呼びかけて、話せばいいの
イ・ラン,
斎藤真理子,
浜辺ふう
読み始めた
かつて読んだ
自殺した著者のお姉さんの描写が印象的だった。
どう考えても彼女がとても苦しい立場にいたというのはこの本を読んでいて分かりきっているのだけど、描かれている生前の彼女の生き生きとした様子が眩しくて、なぜ自ら死を選んだの?と著者と一緒に混乱してしまい苦しかった。
教師として働きながら、ダンサーとして自己表現をするくらいエネルギッシュだったのに。
偽シャネルで全身を着飾るくらい、自分の装いに気を配っていたのに。
愛用のハートのアクセサリー、LOVEという文字やスマイルの絵が書かれた洋服。
そのどれもが、自殺から人を遠ざける事象とは言えないと頭では理解しているけど、そんな人がなぜ。なぜ。という問いが頭から離れなかった。
著者の両親はこの本を読むのだろうか。
読んでいたとしたら、何を思うのだろうか。
「1から不思議を生きてみる」の章は予備知識なしで読み始めたので最初は面食らったのだけど、読み進めていくと不思議と胸にじーんと来てそのまま心が温まる心持ちがした。
異星人から見た人間達の悲哀と愛おしさが、平易な言葉を通して伝わってくるからだろうか。
”やから人間たちは何を一番重要に考えてるかっていうと 「どうすれば簡単に消滅しないか」そういうことやねん。”
