
さーちゃん
@cong_mei
2025年10月23日
メメンとモリ
ヨシタケシンスケ
読み終わった
借りてきた
やっぱりヨシタケシンスケさんの本は、気持ちが軽くなる。
どんな気分でいることも、どんな生き方をすることも、自分で選ぶことができる、というメッセージを受け取った。
メメンが作ったお皿を割ってしまって、モリがメメンに謝る場面で、「ものはいつか壊れてしまう。それより、一緒に何をしたかが大事」と言って、お皿でケーキを運んだり、なめたり、お皿を洗ったりしている絵が印象的だった。
「物はいつか壊れる」というのは私も親から言われて育ったので思っていることだったけど、「物と一緒に何をしたか」という観点はなかったかも。特にお皿のような「道具」については(ぬいぐるみとか、何か自分が大切にしているものはそういう感覚を持っているかもしれないけど)。物を大切にする、というより、普段使いの用具と共に過ごす日常も積み重なって思い出となる、という考え方はいいな。
それから、崩れかけていく汚い雪だるまに思いを馳せるのがヨシタケシンスケさんだなあと思った。そうだよね、人間になって旅をできたら面白いね。なくなっていくもの、儚いもの。それも、そこにいる。
それと、次の文も心に残った。
「自分の中のイメージ」と「現実」は、どうしてもずれちゃうのよ。/だから人はいつも、予想がはずれてびっくりしてる。/つまり人は、「思ってたのとちがう!」ってびっくりするために生きてるのよ。/思ってたのとちがうから、世界はつらいし、きびしいし、たのしいし、うつくしい。
そう捉えると、理想と現実が違うことを「そういうものか」「きたー!」みたいな感じで捉えられるのかな。「びっくりいただきました」みたいな笑。
すぐ読めるけど、何度も取り出して読みたい本。
