
かもめ通信
@kamome
2025年10月23日
第七問
リチャード・フラナガン,
渡辺佐智江
読み終わった
いくら考えても「正解」を導き出すことが出来ない問い。作家はその作品の中で、登場人物たちに、読者に、そしておそらくは自分自身にも問いかけ続ける。
あなたか、わたしか、戦争で捕虜になり強制労働に従事していた者か、核兵器開発に携わった者たちか、広島の住民か、それとも…。
読み通すまで時間を要する本だった。最後のページをめくってもなお、読み終えることができたという気がしない「余韻」が残る本だった。とにかくすごい本だった。

