第七問

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- mikechatoran@mikechatoran2025年9月16日読み終わった海外文学H.G.ウェルズ『解放された世界』、レオ・シラードの原爆をめぐる活動、原爆投下、日本軍の捕虜となり泰緬鉄道、海底炭鉱で働かされた父の帰還、著者自身の誕生を「連鎖反応」ととらえた縦糸に、故郷タスマニアの歴史と自らの来し方を横糸に織りなす小説、ノンフィクションのジャンル分け不能な作品。過去と現在、死者と生者、赦し.....たくさんのことについての問いかけがあふれている。圧倒的な読み応えだった。タイトルはチェーホフの七番目の問い「一八八一年六月一七日水曜日、ある列車が、A駅を午前三時に出発してB駅に午後十一時に到着する予定でしたが、出発直前になって、午後七時までにB駅に到着せよとの指示がありました。より長く愛するのはだれでしょう、男でしょうか、それとも女でしょうか」から
- 彼らは読みつづけた@findareading2025年9月7日読み終わった*読書で見つけた「読書(する人)」* 《Mの第一作には、わたしが今も変わらず好きな詩が数篇ある。だがその本のページ番号の振り方は謎で、一六三ページで始まり、一九二ページで終わっている。もっと長い失われた作品の結びであるかのようだ。あるいはそのこと自体が詩なのかもしれない。断片のなかに、わたしたちは自分を見つける。 その本のタイトルは『記憶のたくらみ』という。》 — リチャード・フラナガン著/渡辺佐智江訳『第七問』(2025年9月、白水社)