第七問
44件の記録
白玉庵@shfttg2026年1月3日読み終わった『雪に生きる』に逃避しながらこちらも読了。 何の意図もなかったが、『恐るべき緑』のすぐあとにこの『第七問』を読んだのはよかったと思う。この二冊と『母を失うこと』は、私の中では密接に呼応している。 『スローターハウス5』を読み返すかなー、しかし辛いなー。 なんだか最近ずっと、さまざまな地域、さまざまな時代の暴力についての本を読み続けているようだ。









めのうのめ@agete2025年12月28日その日の広島に残されているものは、問いだけである。……近年わたしたちは、生命はどこまでも測定可能だという考えに、……言い変えれば、あらゆることには数値化できる答えがあるという考えにとらわれるようになった。 だが、あの青い朝に散った無数の知られざる死者の魂は捉えられず、計測を拒み、メトリクスを嘲笑う。それら死者の魂は数字の外に在る。チェーホフは、答えを提示するのではなく必要な問いを投げかけるのが文学の役割であるということを信条としていた。チェーホフ最初期の短篇の一つに、学童に出す暗算の問題のパロディがあり、そのなかの第七問が好例であるーー

白玉庵@shfttg2025年12月26日読んでる本ノ猪さんの抜粋のこの箇所、P51の「独りきりでは行き詰まるが、協力すれば生き延びられる。だれかが倒れたら、利他主義からではなく賢明な利己主義から手を差しのべる。そうすれば全員にチャンスがある。」と呼応する。 同じ時代、近い場所で地獄をみた者たち。 「柄にない説教めいたことはいいたくないが、何らかの意味で、他人といっしょに自分も助かる、という心構えがなければ、自他ともども一層ひどいところへ落ち込んでしまうような気がする。」(『戦争』P278) 関連書:大岡昇平『俘虜記』(新潮文庫)




読谷 文@fumi_yomitani2025年11月26日読み終わった著者の母についての回想を中心とした第七章、滂沱の涙だった。 暴力、そして死について。 折々に煌めく美しい文章にハッとさせられる作品だった。




なかちきか@susie_may41412025年10月31日読み終わった今年のベストはこれだ、すごい読書体験だった。 記憶を継承すること、誰かが書いて、誰かが読むことの力。でもどちらもが、たやすく殺す側にも殺される側にもなる。 海に流れ込む川。著者の生命を奪いそうにすらなった川。 その水は呉明益が描く海や山にも繋がっている気がして、本も繋がるし記憶も繋がる。そこに希望は、ある気がするけど、あまりにかそけい。


かもめ通信@kamome2025年10月23日読み終わったいくら考えても「正解」を導き出すことが出来ない問い。作家はその作品の中で、登場人物たちに、読者に、そしておそらくは自分自身にも問いかけ続ける。 あなたか、わたしか、戦争で捕虜になり強制労働に従事していた者か、核兵器開発に携わった者たちか、広島の住民か、それとも…。 読み通すまで時間を要する本だった。最後のページをめくってもなお、読み終えることができたという気がしない「余韻」が残る本だった。とにかくすごい本だった。

なかちきか@susie_may41412025年10月18日読んでる読み終わった@ くまざわ書店 田園調布店朝日新聞の書評はぴんと来なかったのですが、書店で実物を手に取ったら読みたくなって購入。面白い。どこへ連れて行かれるのかさっぱりわからない。書かれていることは重い。なのにわくわく。 章の終わりに時おり置かれる「そういうものだ」が、カート・ヴォネガットを思い出させる。訳文がリズム良くて読んでいて心地よい。


mikechatoran@mikechatoran2025年9月16日読み終わった海外文学H.G.ウェルズ『解放された世界』、レオ・シラードの原爆をめぐる活動、原爆投下、日本軍の捕虜となり泰緬鉄道、海底炭鉱で働かされた父の帰還、著者自身の誕生を「連鎖反応」ととらえた縦糸に、故郷タスマニアの歴史と自らの来し方を横糸に織りなす小説、ノンフィクションのジャンル分け不能な作品。過去と現在、死者と生者、赦し.....たくさんのことについての問いかけがあふれている。圧倒的な読み応えだった。タイトルはチェーホフの七番目の問い「一八八一年六月一七日水曜日、ある列車が、A駅を午前三時に出発してB駅に午後十一時に到着する予定でしたが、出発直前になって、午後七時までにB駅に到着せよとの指示がありました。より長く愛するのはだれでしょう、男でしょうか、それとも女でしょうか」から





彼らは読みつづけた@findareading2025年9月7日読み終わった*読書で見つけた「読書(する人)」* 《Mの第一作には、わたしが今も変わらず好きな詩が数篇ある。だがその本のページ番号の振り方は謎で、一六三ページで始まり、一九二ページで終わっている。もっと長い失われた作品の結びであるかのようだ。あるいはそのこと自体が詩なのかもしれない。断片のなかに、わたしたちは自分を見つける。 その本のタイトルは『記憶のたくらみ』という。》 — リチャード・フラナガン著/渡辺佐智江訳『第七問』(2025年9月、白水社)





























