
yuna-yuna
@yunaminxxxtvxq
2025年2月19日

灯台へ
ヴァージニア・ウルフ,
鴻巣友季子
読み終わった
冒頭読み始めてすぐに、あぁこれは好きな感じのやつだと嬉しい予感がし、読み進めていくうちに読む喜びを何度も噛みしめることとなった1冊だった。
文体への驚きや興奮、ここもあそこもと気に入りの場面はいくつもあるけれど(可笑しくて、すぐさま3度読み返した場面もある)、でも一番は、誰とも共有できず一人抱え時に持て余し最近では疲れさえしていた(喜びであり寂しさももたらす)ごく内面的なことが、ある登場人物たちの声やこころの動きとして細かく描かれていたところだった。
その場面を読んでいるとき、同志を見つけたようですごく興奮した。手に取るように分かった。わたしも同じ!と思った。肯定され救われ浮かばれるような思いがした。嬉しかった…
本を閉じた今も、あの人たちが、あの人たちを包む世界がぼんやりと霞のように、と同時にきらきらと煌めき浮かんでくる。わたしもわたしの周りの人たちもみんないつか、そうなるだろう…
やっぱりまた寂しく思っても、怯まず今をいっぱい感受しよう、いま書きながらそんなことを思った







