
よしい
@Yoshe207
2025年10月25日
文庫版 書楼弔堂 破暁
京極夏彦
読み終わった
京極先生の読書哲学というか、書物への愛をたっぷり詰めてそのまま言語化されたみたいな物語だった。現実の偉人や有名人が作中に多く登場するので、弔堂を訪れる人物の正体を会話の内容や語られる特徴から探っていくのもワクワクした。さりげに他の京極作品と世界観がリンクしているのも楽しいし、妖怪や幽霊に関する蘊蓄が出てくるとやっぱりテンション上がる。自分自身も「本」というものともっと丁寧に向き合いたい、と改めてしみじみと考えさせられた。


