
いっちー
@icchii317
2025年10月25日
「ふつうの暮らし」を美学する
青田麻未
熟読した
圏外の場所で読んでいたから、別の場所にメモしていたら膨大になってしまった。一部抜粋(それでも膨大)
序章
「美を鑑賞するとき、何かの役に立つかどうかという評価から離れて、対象それ自体を純粋に鑑賞すること=「無関心性」byカント」→先日行った芸術祭で、スタンプラリーのために本当にチラッとしか作品を見ない人たちもいた。それは無関心性とは真逆の鑑賞の仕方だなと思う。スタンプラリーというシステムによって、有用性を考える人格が刺激されてしまう。
「様々な日常での感性による小さな判断の積み重ねが世界を作っていく。=日常生活の中で感性の働きについて考えることは、私たちの世界のつくり方について考えること」
→美学っていうけどすごく広かった。もはや生活の中の学び全てみたいな。
第一章
読んでいて思ったのは、自分でカテゴリを作れたら最強だということ(キュビズムみたいな)
第二章
・「掃除や片付けについて、「きれい」と言う時はそこに至るプロセスで味わった感覚についても語っている。」→言われてみると、きれい好きの人ってそういう感覚を持ってるのかも。ちょっと恐ろしい話。
第四章
新規性から親しみに変化することを「家化」と呼ぶのは面白い。
「親しみの対象がそれほどに私たちの日常の中に溶け込んでいるということは、それらが深く私たちの生活に染み込んでいるということを示す」という意味で、親しみの気づきにくさに対して重要性を見出している。
第五章
一番ちゃんと読んだ。美的工夫は贅沢ではないが、時間や体力の余裕がないとできないと言う意味ではやはり贅沢だと思った。
ルーティーンの五つの区分は面白かった。その中に創造することについて、初めて言及があってよかった。
自分なりの改善を見つけていくことが大事という話。「課題に少しずつ向き合い、徐々に私の生活をつくり上げていく過程そのものが、リズムをまとい美的経験になるかもしれない」