
eye
@ulala_
2025年10月25日
この世にたやすい仕事はない
津村記久子
読み終わった
今年の夏にやっていた「新潮文庫の100冊キャンペーン」。キャンペーングッズのステンドグラス風しおりが欲しくて、なんとなくこの本を選んだ。
なんとなく、って書いたけど、本のタイトルを見て感じるところがあったんだと思う。たやすい仕事なんて、本当にこの世にないと思うから。
さて主人公がどんな仕事をしているんだろうと読み進めると、普通では出会えないようなちょっと変わった仕事ばかり。すこし面白くて興味深い仕事ばかりで、羨ましくなった。
主人公は、仕事にのめり込むことを危惧している。14年勤めた仕事では、それが原因でストレスを溜め込んでしまったからだ。
適度な温度感を保って仕事ができないからこそ、こんな変な仕事を引き寄せているのかもしれない。
いくつかの仕事を経て、一つの結論に行き着くわけだけど、色々と経験したからこそ辿り着けた本質なのかもしれない。
ところで主人公って、名前は出てきたっけ?読み返したけど、ぱっとは見つからなかった。どうして名乗ることをしなかったんだろう。
