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2025年2月20日

アフリカを学ぶ人のために
松田素二
読み終わった
私たちが学校で教わってきた個人主義的人間観に立てば、加害者を特定し、社会から隔離して処罰することは、「正しい解決方法」となるのだが、アフリカの人間観(ウブントゥイズム)に従うと、加害者を社会のなかにとどめ、これからも共に生きていくための方策こそが「正しい解決法」となる。(p.320)
流動性と多重性が民族編成のエッセンスであったアフリカの民のありかたを、植民地支配が強制的に、固定的な民族として設定しそれを国家=国民としてしまった。ゆえに生じている現在の各種紛争を、そうとは知らずに劣った民族が起こす野蛮なものとして認識している「先進国」がある。



