
飴田
@hukuro_neko
2025年10月26日
読み終わった
図書館で借りた
心が深呼吸をして落ち着くような、いい意味で脱力させられるというか、そんな穏やかな空気感がずっと漂っているのがたまらない。好きだなぁ…がずっと余韻として残っている。
『ミルリトン探偵局』で作者を知り、その作中の温度感がすごく好きで、他作品も読んでみたいと手に取り読了。
少しずつ絶妙な距離感で出会いが広がったり、生活に彩りが生まれていく変化が劇的すぎず、ゆったりとしたグラデーションで心地いい。暮らしだなあ、と思う。
それぞれちょこっとひとクセある登場人物たちも魅力たっぷり。ひとクセといっても、現実にいそうだな、いや何処かにいるだろうなあ(いたらいいのにな)と思わせる親近感。とてもトロワに通いたくなる。休日にトロワ→月舟シネマ→幸来軒のお約束ルートを構築したい。
登場人物の中でも特に印象深いのはやっぱり安藤さん親子。
はじめてのメールがカタカナまじりの電報になる安藤さん、自分の名前をいちいち律儀に末尾に添えとるリツ君、良い…
この愛すべき親子との最高の出会いに、感謝…
名前のないスープがまた新たな形で紡いでいく縁の先に想いを馳せてしまう、素敵な物語でした。
好きだなぁ…


