
うゆ
@otameshi_830
2025年10月26日
ソフィーの世界
ヨースタイン・ゴルデル,
池田香代子,
須田朗
ちょっと開いた
何度も何度も読んできた本。
バロックの章をおさらいしました。
デカルトとスピノザまでまた読もうかな〜
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「バロック時代には、演劇は芸術の一ジャンルなんてもんじゃなかった。第一級の象徴だったんだ」
「何を象徴したの?」
「人生だ、ソフィー。十七世紀には、『人生は劇場』とどれほどくりかえされたことだろう。そしてまさにバロック時代に、舞台装置や器械が出そろって、現代の演劇につながる演劇ができあがった。演劇は舞台に幻想的なシーンをくりひろげておいて、それがただの幻想だということを同じ舞台の上であばいた。だから演劇は人生そのものの象徴だと言うんだ。劇場は、おごれる者ひさしからず、ということを表した。人間のみじめさを容赦なく表現した」
「ウィリアム・シェークスピアもバロックの人?」
「シェークスピアが偉大な作品を書いたのは一六〇〇年前後だ。だからシェークスピアは片方の足でルネサンスを、もう片方の足でバロックを踏まえて立っていたんだね。」
「演劇人たちは人生を劇場に見立てたけど、バロックの詩人たちは夢にたとえた。」


