
きなこ
@kinako2025
2025年10月26日
読み終わった
考えさせられる
重い、重すぎる内容に、読み終わった今、心が悲鳴を上げている。
在日韓国人の登場人物たちの経験、思い、行動、人生が章ごとに迫ってきて、息も絶え絶えになる。
大衆とは誰か、何か、その考えは変えることができるのか。
柏木葵の人物描写が少々突拍子もない印象を受けたが、その他の登場人物のキャラクターには納得できた。
小説のところどころに挿入されている、韓国の情報に気づくと、より小説を味わうことが出来るのかもしれない。
ソンミョンの持っているリュックもキム・マヤの好んでいたブランドというのも、たぶんマリーモンドのものだと思われる。それによりそのキャラへの理解が深まるのではないか。
2020年に出版された小説だが、最初に「日本初の女性総理大臣が、あれほどまでの極右だったとは僕もすっかり騙された」という台詞があると、Xで紹介されていて読んだ。
いや、心に重い鉛を飲み込んだようだ。

