あなたが私を竹槍で突き殺す前に
18件の記録
おろろさん@lool2025年11月8日読み終わった正義と悪がわかりやすくわけ隔たれていることは、現実世界ではそうないと思っている。政治では右と左、いまは極右が世界的に流行しているけれど、振り子と同じで、その反動が必ず来る。その反動というのが、大衆の自然発生的な気持ちではなく、この物語のような特定の集団が計画したものだということもあるだろうなとおもう。安倍総理襲撃なんかもそうで、結局誰かの死、多数の死、というのが世論を動かすという原理は、曲げられない真実なのだろうか、?コミュニケーションではなくダイアローグで、政治を変えるというのはもう1%の可能性も残っていないのだろうか、?人の死なくして、政治をかえれる、世論を変えれる日本に生きることは、皆無なのだろうか?と思う
くりこ@kurikomone2025年11月6日読み終わった極右の女性が首相になり、排外主義が蔓延する未来を描いた小説。正に今を描いていて既視感があり、かつ最後まで救いのない小説で、終始暗い気持ちになる。 小説の最後では、在日コリアン差別が終焉を迎えるも、イスラモフォビアが始まり在日コリアンもそれに加担する。終わりなき暴力の再生産を見ているようでげんなりした。 後半、在日コリアンに対するヘイトクライムで亡くなったマヤをフェミニストという設定で描いたのは、あらゆる属性の差別の根底には女性差別があり、かつ極右は男性側(シスヘテロ/健常)に力を持たせ女性を抑圧し周縁化された人を淘汰するシステムでありフェミニズムの思想運動と対局にあるからだろうと思う。
くりこ@kurikomone2025年11月3日読んでる中盤まで読む。 極右の女性が首相となりレイシストが横行する様子は今の日本を見てるみたい。かなり暗い。 私は在日韓国人じゃないけど、複数のマイノリティ性があるので、中盤、イファのブログに書かれている「病院、役所、コールセンターで相手から雑に扱われた時に相手が差別を元にしたものかたまたまなのか」という疑問をいつも抱えてて、マイノリティあるあるなのだなと、ここにも仲間がいるような感覚を得た。 読書のすごいところは、まだ言葉にできない自分の傷つき体験に言葉を与えてくれて、孤立から救ってくれるところだと思う。一人で読んでても本を開けばたくさんの仲間がいて一人じゃない
- 古屋 いつか@ameyuki2025年11月1日読み終わった借りてきたやるせない。 極右、というよりその威を借りて手近な嫌韓に転がっていく日本の、なんだろうう、ディストピア小説? 淡々と失われていく人命、主にネットで展開される悪気ない正義としての悪意(加害感情)、その行き着く先。 つくづくやるせない。 そして、「素朴な疑問なんだけど」という枕、釘バット振りながらニヤニヤしてるようで、とてつもなく不快だなあと思いました。

くしゃみん@ecci_salute2025年10月26日読み終わった「ガイコクジン」が一巡したら次はオキナワ・北日本だよなぁ……というラスト、初出2018年の小説が描く社会情勢を辿るかのような2025年のリアルに震えながら読む。 「私たちはこれからこの社会で、一体いくつの不正義を見過ごすのだろう?」という一文が多くのひとが己を省み行動していくきっかけとなればと願うばかりだ。 私はめめ(鷺沢萠)さんファンなこともあり、読みながら時々めめさんを思い出し、めめさんの感想が聴きたいなぁと思ったりも。 すっきりして無駄のない語順と単語選びは硬質で透明感のある文体となっていて読みやすい。梨花さんのブログやお手紙のところがちゃんと女性が書くであろうリズム感の文になっているのはお見事。
きなこ@kinako20252025年10月26日読み終わった考えさせられる重い、重すぎる内容に、読み終わった今、心が悲鳴を上げている。 在日韓国人の登場人物たちの経験、思い、行動、人生が章ごとに迫ってきて、息も絶え絶えになる。 大衆とは誰か、何か、その考えは変えることができるのか。 柏木葵の人物描写が少々突拍子もない印象を受けたが、その他の登場人物のキャラクターには納得できた。 小説のところどころに挿入されている、韓国の情報に気づくと、より小説を味わうことが出来るのかもしれない。 ソンミョンの持っているリュックもキム・マヤの好んでいたブランドというのも、たぶんマリーモンドのものだと思われる。それによりそのキャラへの理解が深まるのではないか。 2020年に出版された小説だが、最初に「日本初の女性総理大臣が、あれほどまでの極右だったとは僕もすっかり騙された」という台詞があると、Xで紹介されていて読んだ。 いや、心に重い鉛を飲み込んだようだ。















