
ヤヲラ
@Yawora_0302
2025年10月26日
午後の光線
南寝
読み終わった
胃の腑がやすりをかけられたみたい痛い。本当に血が滲んでるんじゃないかというくらい痛い。
それなのに、どこか気持ちが安らいでいるのは、淀みなく語られた村瀬から淀井への真っ直ぐな言葉、電車のなか村瀬を見つめる淀井の穏やかな最後の笑みのせい。どこにも行けなかったこどもふたりが手を取り合って電車に飛び乗ったから。
二話終わりの村瀬の懇願が226ページの誓いに変わったこと(ことばの扱い方)、そしてしばしば挟まれるユーモアのセンスが隙なくすごい。淀井が全部イヤだと泣けたこと、9年振りに掃除に行けたこと、我慢しようと思ったこと、村瀬を大好きになったこと、何ひとつ無意味ではなかったよ。
だけどやっぱりどうしても、真里子さんのことを思うと、私は堪らなく苦しいです。
