ゆげの "薬指の標本" 2025年10月27日

ゆげの
ゆげの
@hoochaa
2025年10月27日
薬指の標本
薬指の標本
小川洋子,
小川洋子(1962-)
小川洋子は「博士の愛した数式」から入ったけど、最近「猫を抱いて象と泳ぐ」や「ことり」を読んで、少し雰囲気が違うなと思っていた。そして本書も後者側の雰囲気だったので、こちらが本流なのだろう。 小川洋子から村上春樹に似たものを感じることがあって、なんだろかと思っていたんだけど、執着の描かれ方かもしれない。それは、他人の身体の一部であったり動物であったりあるいは声や音や、空間であったりして、それを主人公が知覚しているときや想像の中で転がしているときの描写の文量の多さやねばっこさから感じる、ある種の妖しさや艶かしさ、不気味さ
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