
ハム
@unia
2025年10月27日

この国の同調圧力
山崎雅弘
読み終わった
なぜ日本人が同調圧力に弱いのかという問いはかなり気になったのだけど、その起源を辿る本ではなかった。
戦時中のエピソードが多く、同調圧力による負の側面を押し出しているけどそれは現在から考えるからそう言えるだけなのでは?とも少し思ってしまう。
当時は人道的、人権といった概念も今とは比較にならないものだし、特攻や集団自決が同調圧力ってそうなんだけど他の選択肢が考えられないからなぁ。
もちろん著者の意図が戦争の判断の断罪とかじゃなくて同調圧力という思想のインフラが及ぼす影響への警鐘だからこそインパクトのあるエピソードを出しているのだろうけど。
同調圧力に弱い起源については、日本語の文脈依存の性質、主語を特定させない語り、曖昧な表現の多用みたいな言語的なところに根ざしているんじゃないかと仮説をたててみた。
宗教観、自然観とかもありそうだけど、このあたりは日本語との兼ね合いで双方に影響を与えていそうな気がする。


