
本読みの旅人
@hi_tommy930
2025年10月28日
自由 下
アンゲラ・メルケル,
柴田さとみ,
長谷川圭
読んでる
@ 自宅
2008年米国から始まった世界金融危機(リーマン・ショック)の章で印象的だったこと。
民間の金融機関と接し、「市場参加者は倫理的に適切な行動をするはず、という希望は儚い幻想だ」と彼女が学んだいうこと。また、金融危機対応中の彼女自身のミスと長年の政治人生で、「困難な状況を利用して得点稼ぎをする、言い換えれば窮地から美徳を引き出そうとする行為は、まず間違いなく失敗する」と確信したこと。
民間金融機関の無責任な態度に腹たちながらも、金融機関の破綻の煽りを最も受けるのが国民であり、それが最終的にできるのは国家(政府)しかいないと考え実行している。
国家の介入(監視)と自由経済のバランスを保ち続けるだけの倫理観や理性を、人間は持ち合わせてないから同じことを繰り返すというか、韻を踏んでしまうのだろう。