
ふじこ
@245pro
2025年10月28日

生きる言葉(新潮新書)
俵万智
読み終わった
『サラダ記念日』がベストセラーになったのが38年前。とにかく俵万智の凄さが1000円ちょっとの新書にギュッと凝縮されている。特に息子さんとのやり取りが可愛くて微笑ましい。子どもってポロッと芯を食ったことを言ってくるから、話していて飽きることがない。文章の間に挟まる短歌がピリリと山椒のようにあとからじわじわと効いてくる。私たちは、言葉で自由にも不自由にもなれる。言葉で全てを伝え切ることはできないけれど、だからこそ言葉を諦めたくない。言葉とともに生きていきたい、と改めて思えた読書体験だった。
