もん "体の贈り物" 2025年10月28日

もん
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@_mom_n
2025年10月28日
体の贈り物
体の贈り物
レベッカ・ブラウン,
柴田元幸
こんな人間になりたいと思うほど憧れている人が教えてくれた本。 翻訳小説が苦手な自分でもするすると読めて、一つ一つの言葉がじんわりと染み入る感覚があった。美しくて悲しくてしみじみと良かった。 この本が人生のベスト3に入るくらい好きだと語るあの人への憧れが増してしまった。 p.13 彼の体に巻いた両腕に私は力をこめた。そんなことをしたって、病気を絞り出せるわけではないのだけれど。 p.74 誰もそばにいてほしくないのは、誰にも見られなくないからだ。 p.153 誰か知りあいが病気だと知るのは、病気だから知りあった人の場合とは違う。誰か、思ってもいなかった人が、まさかあの人がと信じていたような人がそうだと知るのは、たぶんそうなると思っていた人の場合とは違う。そんな違いがあるべきではない。でもあるのだ。かかった人はみな、かつてはかかっていなかったのであり、かかった人はみな、ひとつの喪失なのに。
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