
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年10月28日

Θの散歩
富田ララフネ
読んでる
ゲラをもらってます
志津での勤務を終えて、次の用事まで時間があるので散歩をする。散歩してどこかで座って本を読むのはこの作中で主人公がずっとやっていることであり、私は主人公に同化するつもりで本を読んでみる。へんてこな遊具があり、かつだれもいない、つまり最高の公園があり、iPadをひらいてゲラを読む。ふと視界の端に動くものがあり、それは人影で、仕事中とも言えるがそうでもないとも言える様相の人が歩いていく、さらにその先に自転車で公園を横切るおそらくおばあちゃんがいて、なんとなくおばあちゃんを見ていたら私の視線を感じたのか公園と道路の境くらいのところで止まり、首をぐるりとまわしこちらを見ている。そんな気がするが50メートルは離れているので気のせいかもしれず、しかしおばあちゃんも同様に向こう岸の人間が自分を見ている気がするが気のせいかもしれず、とか思っていながらこちらを凝視しているのなら、それはコミュニケーションと言えるのか。作中の主人公はミトコンドリアが生命の細胞に棲みついた話をしている。私はその事実を知らなかったのでシンプルに驚いている。ひろこさんから駅のケンタッキーにいると連絡が入る。そういえば最近、ひろこさんの口から何度もケンタッキーという言葉を聞いていた気がする。









