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@cocoa007
2025年10月28日
太陽諸島
多和田葉子
読み終わった
三部作の最後。タイトルとは裏腹に北へ北へと旅しているので、ずっと寒そう。なかなか解釈が難しい小説だった。
筆者は長く外国暮らしをしている。その寄る辺のなさがこういう小説になったのかなあと思う。母国に暮らしていないって、相当孤独でアイデンティティが揺るがされることなんだな。
クヌートとナヌークはどちらもホッキョクグマを指す名前なのだが、この二人は概念的には同一人物だったのだろうか?この旅の一行は、おそらくこの後北極に行くんだろうな。


