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@cocoa007
朝活で読書したい
どこかに報告したら続くんじゃないかという実験
- 2026年8月15日
悲しみよ こんにちはフランソワーズ・サガン,Francoise Sagan,河野万里子読み終わった再読新潮文庫の特装版の色が美しくてつい購入。 あまりにも利己的で刹那的で、身近な人の死さえも自己憐憫の種にしかならない、そんな似た者同士の父と娘。 でも人間ってそういうものかもな。自分の醜い部分から目を逸らし続けられるこの親子は、生きるのが上手いのかもしれない。 セシルが「自分たち親子は本当には誰のことも必要としていない」って自覚しているのがよかった。 しかしそんな洞察も、すぐに享楽的な日常に埋没していくのである。 セシルにとって、アンヌのことを思い出すときだけが真正面から自己と向き合える時間なのかもしれない。 いや、やっぱりこの時間も、ただの自己憐憫なのかも。 - 2026年8月6日
最後の王妃夢子,白洲梓読み終わった - 2026年8月6日
遠い太鼓村上春樹読み終わった - 2026年7月21日
やがて哀しき外国語村上春樹当時のアメリカの空気感や生活が垣間見れて楽しかった。 もう30年以上前の話なんだなあ。ここから日本もアメリカもだいぶ変わってしまった。が、なんとなく変化の萌芽が見え隠れする部分もあり…。なかなかに興味深い。 それから、この方はやたらと褒めちぎられたり嫌われたり、その時々で色々な評価を受けてきたが、ご本人はなにも変わらず、自分でこれと決めたことを自分で決めた方法で、淡々とやり続けているだけなんだなあと、そんなことを思った。 「遠い太鼓」がヨーロッパ滞在編らしいので、続けて読みたい。 - 2026年7月19日
ガラスの街ポール・オースター,柴田元幸読み終わった - 2026年7月16日
レモンケーキの独特なさびしさエイミー・ベンダー,管啓次郎再読久々に読み返したが、初読のときと同じように傷を負った。 現実ではありえないことが起こり、ファンタジーのようにも思える。 だが、一見仲良しに見えても実は機能不全家族…というのはよくあることだし、お互いを愛していること、無関心なこと、傷つけ合うことは同時に起こり得る。この塩梅がなんともリアルだ。 読み進めていくうちに主人公の感受性の鋭さがこちらにも感染し、子どもの頃の心細かった思い出が今まさに起こっていることのように、ひりひりと蘇ってくる。 優れた小説はタイムマシンだ。普段は気づかないだけで精神の中には時が止まっている部分があり、傷はいつでも健在なのだと実感させられる。 - 2026年7月12日
ナイン・ストーリーズJ・D・サリンジャー再読プレミアムカバーが出たので再度購入。 初読のときは「なんだったんだこの話??」という感想。とにかくわけがわからない。 けれど、表題作の最後の衝撃だけがずっと記憶に残っていて、結局こうして数十年ぶりに買い直しているんだから、やはりものすごい力のある小説なのだなあと思った。 「バナナフィッシュにうってつけの日」みたいに最後の数行のところまでよくわからない雑談が続き、いきなりすぱっと衝撃のラスト。そして読者は放り出される…みたいな話が多かった。 物悲しい余韻だけがあとに残る。 好きか嫌いかで言えば、とても好き。 - 2026年7月11日
ツバキ文具店Audible Studios/幻冬舎,多部未華子,小川糸読み終わったNHKでドラマ化されていて、そちらを先に観ていた。多部未華子さんが可愛くて毎回の衣装も素敵で、癒されたいときに繰り返し観ている。 原作はドラマに比べてさらっとしているな、と思った。本当に、鳩子の日常を淡々と描いている感じ。 でも、最後の鳩子が先代の死を受け止めてやっと泣けるくだりがとても良い。 この方の本は「食堂かたつむり」しか読んだことなかったけど、「家族との死別をどうやって受け入れ、乗り越えるか」というテーマが常に根底に流れているのだろうか。 続編も聴きたい。多部未華子さんの朗読もちょうど良く、睡眠導入用にぴったりだった。 - 2026年7月9日
夏帆村上春樹読み終わった偶然なんだけど「猫を棄てる 父親について語るとき」と並行して読んでいた。この小説とエッセイは鏡映しみたいな関係なのかな。村上春樹氏の一貫するテーマなのかも。 文体が若い頃の作品よりさらに読み易くなっている。ほぼ水。 内容よりなにより、とにかくこの口当たりの良い水をごくごく飲み続けたい!って感じなんだよな。 良い時間でした。幸せだった。 - 2026年7月9日
猫を棄てる 父親について語るとき村上春樹,高妍読み終わった - 2026年7月8日
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?フィリップ・キンドレッド・ディック,フィリップ・K・ディック,土井宏明,浅倉久志読み終わった - 2026年7月6日
魔術の歴史クリス・ゴスデン,松田和也読み終わった半年かけて少しずつ読んだ。分厚かった! この手の本にありがちなのだが、翻訳の意味が上手く汲み取れない部分があり、完全に理解できたかというと…心許ない。 私の勘違いじゃなければ、本書で「デカルトからベイトソンへ」の一文に言及があったと思う。 あちらも魔術の話なのだから、当然といえば当然なのか。再読してみよう。 - 2026年7月3日
猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)小川洋子読み終わった読んでいる間、ずっと心がしんと静かで穏やかだった。 狭い箱世界に、小さなもの、忘れられたもの、慎ましくてなんでもないがらくた、でも誰かにとってはかけがえのない宝物…そんなものがぎゅっと詰まっている。そういう小説。 「この小説を読んでいるときにしか流れない時間」がある小説に弱い。 今後の人生の中で、何度も読み返すだろうなと思う。 - 2026年7月3日
BUTTERAudible Studios,松井暁波,柚木麻子読み終わった渾身の一作ってこういう小説のことを言うのかな。読み応えがあった。面白かったー! なかなかエグいテーマを深掘りしているし、梶井の実家や横田宅の掃除されてない荒んだ家の描写が生々しくもあり、途中でかなり気分が悪くなった。 にも関わらず、最後は穏やかな気持ちで着地できているのがすごい。 途中里佳は周囲の人物との関わりの中で、これは修復不可能だろ?というようなことをするし、されもするのだが、それでも関わりを持つことをやめず食い下がり、最終的には良い関係性に収まってしまう。 これは、男性でできる人は少ないんじゃないかなと思った。 この特性のおかげで里佳は立ち直れたし、魂までは破壊されなかった。逞しい。 「これが女性の持つ強さなのだ」と、作者は言いたかったんじゃないかなあと思った。 - 2026年6月27日
炉辺の風おと梨木香歩梨木さんはナウシカみたいな方だなあと思う。 「水辺にて」はカヤックを漕ぎに日本中の湖を巡るエッセイだったが、今回は八ヶ岳の山小屋での生活の話。常に半身、自然界に身を浸している方なのだな、と。 連載中に実父の死やコロナがあり、人間界のシビアな話もかなり盛り込まれていた。 野生の動植物の命のサイクル。人間の死と尊厳。色々と考えさせられた。 人間は、自然に死ぬということがもはやできなくなっている。全てをシステマチックにすることで、個人の尊厳は踏み潰されていく。 - 2026年6月25日
- 2026年6月22日
この世界からは出ていくけれどユン・ジヨン,カン・バンファ,キム・チョヨプ読み終わったデビュー作「わたしたちが光の速さで進めないなら」を面白く読みつつも、なにか物足りなさを感じて二作目以降は読まないかな…と思っていたのだけれど、だいぶ時間が経ってから、この方の書く文章、世界観にまた浸りたくなって戻ってきた。 短編それぞれの世界設定が魅力的で、もっと詳しく書いて欲しいのに、と毎話思った。 登場人物たちの関係性も然り。手を取り合えそうな一瞬があるのに、必ず遠くへすれ違っていく。もう少し書いて欲しいのに!と毎回思う。 この寸止め感が歯痒い。けれどだからこそ、他者との関わりの〝真実〟を書いているのだとも思える。 身体的弱者や生来のマイノリティを主要人物に置いている話が多い。その視点の優しさと哀しさに満ち満ちていて、だから疲れたときにこの世界に戻りたくなるのかもしれない。 - 2026年6月19日
初夏ものがたり山尾悠子,酒井駒子再読この季節に必ず読むことにしている。 初夏の海辺の街。雨降る日本屋敷。昔の映画に出てきそうなレトロなホテルや別荘。 大きな事件は起こらない。 だから、ゆっくりとそこに滞在できる。 バカンスしたくなったときにぴったりの小説。 - 2026年5月10日
魔法使いのお留守番 (上)kokuno,白洲梓読み終わったタイトルや表紙の絵になんとなく懐かしさを覚えて購入。読了してなるほど、わかった。学生の頃よく読んでた富士見ファンタジア文庫の雰囲気だ! 読みやすくて丁寧な文章。綺麗な描写。心を掻き乱すような激しい事件は決して起きない、穏やかな世界。 疲れ果てて情報が頭に入ってこないときにぴったりの一冊。こういう本、必要だよね。 - 2026年4月21日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ初めての朝井リョウ。なるほどなるほど…。 書いてあることのほとんどはSNSで常日頃投稿されている情報だ。推し活女子、孤独な中年男性、INPF人間…全部大衆の呟きから抽出したテンプレキャラである。人間を描く小説というよりは、今の時代の空気を圧縮して上手く配置した情報書だな、と思った。 作中に「ありきたりな情報でいい。それをどの順番で開示するかがキーなのだ。順番さえ的確なら、人々は勝手にそこに物語を見てくれる」というようなセリフがあったが、これこそがこの作家の強みなのだろう。構成に隙がない。 推し活を知らない人たちはこの本で知識欲を満たし、推し活をしている、昔していた人たちは、冷たい刃を突きつけられたような感触を得る。主要人物たちは、世代、性別、生活環境、全部ばらばら。 つまりどのゾーンに属していても、なにかしらのフックに引っ掛かるように設定されているのだ。 テクニカルだなあ。 正直、あまり好きなタイプの書き方ではないけど。でも、小説には今の時代を切り取る義務があるのだとしたら、この本はその役目を充分に果たしているのだろう。
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