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@cocoa007
朝活で読書したい
どこかに報告したら続くんじゃないかという実験
- 2026年5月10日
魔法使いのお留守番 (上)kokuno,白洲梓読み終わったタイトルや表紙の絵になんとなく懐かしさを覚えて購入。読了してなるほど、わかった。学生の頃よく読んでた富士見ファンタジア文庫の雰囲気だ! 読みやすくて丁寧な文章。綺麗な描写。心を掻き乱すような激しい事件は決して起きない、穏やかな世界。 疲れ果てて情報が頭に入ってこないときにぴったりの一冊。こういう本、必要だよね。 - 2026年4月21日
イン・ザ・メガチャーチ朝井リョウ初めての朝井リョウ。なるほどなるほど…。 書いてあることのほとんどはSNSで常日頃投稿されている情報だ。推し活女子、孤独な中年男性、INPF人間…全部大衆の呟きから抽出したテンプレキャラである。人間を描く小説というよりは、今の時代の空気を圧縮して上手く配置した情報書だな、と思った。 作中に「ありきたりな情報でいい。それをどの順番で開示するかがキーなのだ。順番さえ的確なら、人々は勝手にそこに物語を見てくれる」というようなセリフがあったが、これこそがこの作家の強みなのだろう。構成に隙がない。 推し活を知らない人たちはこの本で知識欲を満たし、推し活をしている、昔していた人たちは、冷たい刃を突きつけられたような感触を得る。主要人物たちは、世代、性別、生活環境、全部ばらばら。 つまりどのゾーンに属していても、なにかしらのフックに引っ掛かるように設定されているのだ。 テクニカルだなあ。 正直、あまり好きなタイプの書き方ではないけど。でも、小説には今の時代を切り取る義務があるのだとしたら、この本はその役目を充分に果たしているのだろう。 - 2026年4月13日
ババヤガの夜Audible Studios,王谷晶読み終わった疾走感というより、エピソードや描写が足りないと感じてしまった。 でもこの暴力描写を延々とされても辛いし、このコンパクトさが現代のタイパコスパの価値観には合っているのかもしれない。 大どんでん返しに特に意外さを感じなかったのが物足りなさの原因かもしれない。ここをちゃんと驚けた人には面白いのだろう。 甲斐田さんの朗読はとてもよかったです。 - 2026年4月12日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 下アンディ・ウィアー,小野田和子めちゃくちゃ面白かった! 映画の評判が良く、「あらすじを見る前に観るべし」みたいな感想が多かったので、どんな話なのかと気になっていた。 本格的な科学ものにして王道のエンタメ。異星人とのバディ最高!ロッキーが登場してからはノンストップだった。 映画も観に行きたくなった。まだやってるのかな。 - 2026年4月9日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上アンディ・ウィアー,小野田和子読み終わった - 2026年4月6日
第二ファウンデーション 銀河帝国興亡史アイザック・アシモフ,岡部宏之読み終わったシリーズ通して純粋に頭脳戦として面白いのだが、それだけじゃなく、群衆の心の動きや歴史の中の個人の力のどうしようもなさ、洗脳とか陰謀論とか信仰とか、描かれていることの全部が今の世界でも現実に起こっている出来事で、なるほど、これが色褪せない名作ってものか…と思った。 - 2026年4月1日
ファウンデーション対帝国 銀河帝国興亡史アイザック・アシモフ読み終わった - 2026年3月29日
ファウンデーションアイザック・アシモフ,岡部宏之読み終わった - 2026年3月22日
太陽の石乾石智子読み終わった - 2026年3月18日
夜の写本師乾石智子読み終わった - 2026年2月21日
香君 下 遥かな道上橋菜穂子読み終わった植物がある種の化学物質を出して他の植物や虫とコミニュケーションをとっているという話は、なにかの本で読んで知っていたが、上橋さんが仕立てるとこんな物語になるのか。綿密かつ壮大な大型ファンタジーだった。 アイシャは戦わないナウシカ、といった風情だ。人間以外の生物の声が聞こえるところとか、その聖性、カリスマ性とか。でもナウシカは王蟲と心を通わせられるけど、アイシャは一方的に植物の香りを聞くだけだから、より孤独である。 アイシャは自分を神格化したくないと思っているけど、それはやっぱり難しいんじゃないかなあ。生い立ちすべてが神話的過ぎる。あまりにも博愛精神に満ちていて、一切個人の幸せを追求しないし。主人公でありながら、ここまで周囲の人物と親密にならないキャラって珍しいんじゃないだろうか? 唯一、オリエとはシスターフッド的な絆で結ばれるが、彼女にはちゃんと別に心を預ける人がいる。最後のシーンは、なんとも言えない切なさがあった。 それしても、オアレ稲の恐ろしさよ。あれは自然の循環の中に入れてはいけないんじゃないか?あんな物が本当に自然に出現するものなのか? 神郷の謎はほとんど解明されていない。オアレ稲は人工的に生み出された植物なんじゃないか?神郷ってオーバーテクノロジーな世界なのでは?とか、色々妄想が捗ってしまう。 - 2026年2月18日
香君 上 西から来た少女上橋菜穂子読み終わった - 2026年2月16日
- 2026年2月14日
小説野崎まど読み終わったあらすじをまったく知らずに読み始めたので、途中どこに連れて行かれるのか見当もつかず、最終的にファンタジーとSFの世界になってひっくり返った。 でも、素晴らしい小説というのは、どこか美しい別の世界からなにかすごい真理を運んできた…という感触はある、確かに。 - 2026年2月10日
君のクイズ小川哲読み終わった今一番勢いのある作家の一人だと思う。でも、ちょっと自分には合わなかった。冒頭が秀逸で「ゼロ文字解答なんて本当にできるのか?」という好奇心でグイグイ読み進めたが、そこが興奮の頂点だったというか…。謎解きが陳腐だったとか、そういうことでもないんだけど。 最後にもっと驚かせてくれるんじゃないか?と思っちゃったのかな。 - 2026年2月9日
コンビニ人間村田沙耶香「普通」の集団に馴染めない、自分のことを「人間」とすら思えない主人公でも、こんなにも所属への渇望は凄まじい。彼女は、コンビニの部品になっているときだけは安心して生きていられる。 「普通」の人々の、繁殖の話題になったときの熱狂や、逆に主人公からさーっと引いていく感じ、その瞬間に「人間」という仮面がズレ落ちて剥き出しの本能が晒される感じが、すごく不気味だった。 軽快にどんどん読めてしまったのだが、とにかく不気味な後味だけが残るという、なかなか他にない面白い読書体験だった。 - 2026年2月5日
神の蝶、舞う果て上橋菜穂子,白浜鴎読み終わった素晴らしかった。上橋奈緒子さんらしい目に浮かぶような情景描写のおかげで、読んでいる間この世界に住むことができた。 クライマックスのシーンは、曼荼羅図が思い浮かんだ。俯瞰しなければ捉えることができない全体像、それが世界の真理であり設計図なのだ…という作者のメッセージを強く感じた。人間が自分だけの視点で眺めていては、決して知ることができないものがあるのだ。 葦の舟云々のところは、そのままヒルコだろう。生まれた途端に無用とされた悲しい存在への愛情も強く感じた。 守り人シリーズを読み返したくなっちゃったな。ファンタジー小説の達人である。 - 2026年1月28日
魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話ルル・ミラー,上原裕美子読み終わった一人の分類学者の生涯を追う話かと思いきや、中盤から予想だにしない方向へ進んでびっくり。一体どこに着地するのか、はらはらしながら読んだ。 軽い読み口だが、人間の本質のかなり深い部分を抉ってるなあと思った。 なんでも分類して名前を付けたがるのは、どうしようもない脳の性質な気がする。けれどそれが、区別から差別へシームレスに繋がっている感じがして怖い。 - 2026年1月19日
- 2026年1月13日
熊になったわたし 人類学者、シベリアで世界の狭間に生きるナスターシャ・マルタン,大石侑香,高野優熊に襲われて生き残った人間は半分人間、半分熊になる…エヴェン族の言い伝えを図らずも身をもって体験した人類学者の話。 この作者は、熊に襲われる以前から現代の西洋文明に違和感を感じていた節がある。そこに現代西洋文明とは真逆のシベリアの少数民族の思想が流れこんでくる。 熊に襲われる前に作者は繰り返し熊の夢を見ている。また、エヴェン人から「あなたは熊と引き寄せあっている」というようなことを言われる。 事前にこの予言めいた出来事がなければ、熊に襲われる体験は恐怖だけで塗り潰されていただろう。作者はエヴェン族の思想のおかげで、この恐ろしい体験を別の意味付けで捉え直すことができた。 しかしそれは同時に、現代文明からの逸脱を意味する。今の社会では、人間と自然、自己と他者に明確な線引きをすることが正気の証明で、熊と一体化してしまった作者は狂人のカテゴリになってしまうのだ。 彼女の居場所は現代社会にはなく、かと言って熊の住む自然の森に同化することもできない。 彼女は二つの世界の中間に立ち、別世界の存在を我々に教えることを仕事とする決意をした。 そうしてできたのが、この本だ。 狩猟民族の狩人は、獲物を捕らえる前夜に自分が獲物になる夢を見るという。また、矢を放つ瞬間に獲物の目から自分を見る狩人もいるという。殺す者、殺される者の同化が、そこにはある。 現代でこの狩人と類似した心理状態を、理屈による理解ではなく、体感的に再現した人間いたことに驚いた。 現代ではともすれば狂気とされてしまうこの感覚は、人間の中にまだある。科学文明に押しやられて、奥深くで眠っているだけなのだ。そう思わずにいられない内容だった。
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