Sora "汝、星のごとく (講談社文庫..." 2025年8月22日

Sora
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@sn
2025年8月22日
汝、星のごとく (講談社文庫)
・自分が可哀想と思わなければ、誰にそう思われてもいいじゃないですか ・きみのそれは優しさじゃない、弱さよ。  いざってときには誰に罵られようが切り捨てる。  もしくは誰に恨まれようが手に入れる。  そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ。(p.186) ・東京でも見えるのかな。  そら見えるやろ。けど島から見るほうが綺麗やろな。  ちょっと霞んでるのも味があるよ。  …  あの日と同じ夕星が光る空の下で、私は途方に暮れている。 (かいと熱海の思いがリンクしている)p.188, p.194 ・209 ・ぶらぶらと歩く街が1秒ごとに薄い青色に沈んでいく。逢魔が時。行き交う人たちが薄ぼんやりとして見える。中でも一番ぼやけているのが俺だろう。p.212 ・のろのろと顔を上げると、さっきよりも街は濃い青に沈んでいた。なのに月や星はまだ見えず、中途半端にぼやける景色の中で全てを失ったような気になる。p.214 ・うなだれた頭をゆっくりと上げていくが、仰いだ夜空には星がひとつも輝いていない。p.220 ・世間から後ろ指を差されても、自分というものを手放さない。わがままであることと、優しいことと、強いことを並び立たせている。p.226 ・自分が自分でいること。たかがそれだけのことがどれだけ困難か、嫌というほど知っているなのに、(p.243) ・『賢い』という言葉が『冷たい』の無意識の言い換えだと私には分かる。(p.268)
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