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@bunkobonsuki
2025年10月29日
科学の社会史
古川安
西洋科学の歴史を解説した本・・・・・・というだけでは興味を惹かれないだろう。本書の魅力は、科学しようとする人々の変遷にある。
「プロフェッショナル」「サイエンティスト」
これらの言葉はいまや誰もが当たり前に使っているが、その言葉が生まれた当時は奇特なものだった。
科学はもっぱらアマチュアが志すものだったし、科学だけを追求するサイエンティスト(科学者)も明確に宣言されなければ生まれなかったのである。
西洋科学を知るとともに、科学者がどんな存在であるか学ぶのに適した一冊である。




