
jirowcrew
@jirowcrew
2025年10月29日
人間をみつめて
神谷美恵子
かつて読んだ
「客観性を失いやすくさせるのが、使命感の特徴であろう。自分の存在意義を確信し、使命感にあふれるということは、思いあがりとひとりよがりの危険性を伴う。
けっきょく、使命感に生きる人に注意すべきことは、常に謙虚な反省を忘れないこと。自分と自分の使命感とをいつも少し遠くへつきはなして見るゆとりとユーモアのセンスをもつこと。およびたえずあらたな道を求める祈りの姿勢であろう。」
「反省を忘れないこと」、それは現世における評価への意識が含まれてしまうのではないか。時間軸を持たず、使命を得た人間だけが、永久に生き続けている気がする。
すこしきれいにまとめようとしすぎている気がする。教科書にある中庸の教え。
突き抜けた思い上がりとひとりよがりだけが時空を超えてゆく。その危険性を意識できるのであれば、それは本当の使命ではないのではないかと疑うべきでは?
ゆとりとユーモアはその偉業に対して付される解釈の側に与えておけばよい。

