人間をみつめて

人間をみつめて
人間をみつめて
神谷美恵子
河出書房新社
2025年6月6日
33件の記録
  • 白い鳥
    白い鳥
    @whitebird
    2026年7月11日
    神谷美恵子さんの本は、『生きがい』を最初に読み始めるが、頭が飽和状態となってしまう。 なので、違う本はないかなと。 これはとても読みやすい。文体が違う。こんな文章も書くのかと、ちょっと驚く。
  • ジクロロ
    ジクロロ
    @jirowcrew
    2026年7月4日
    病人のほうがよほど純粋で敏感だから悩んでいるのであって、いわゆる健常者というものはよほど鈍感にできているのだと思わずにはいられない。  善悪の基準は文化によってちがうと言っても、人間の心に良心というもののはたらきが必ずそなわっていることは、素直にみとめるべきであろう。それはおそらく、類としての人間の生命を守るためにそなわった社会的な機能であろうし、脳が発達したため、自己にあい対して、「対自的に」生きるようになった人間の心のはたらきがしからしめるところだろう。 (p.98) 神谷さんの言うところの「対自」は、自分という(その時点におけるありのままの)ものから距離をおいて対「等」に向き合う、ゆえに悩む、のようなニュアンスが読み取れる。だから「病人」に寄り添うような考えにおのずと導かれ、「良心」というものが問題として挙げられる。 「いわゆる健常者」とは、ありのままの(自然な)自分で置かれた環境に違和感なく馴染んでいる「状態」。 神谷さんの言うところの「鈍感」とは、「自分さえ良ければ」という自己中心的な健常性に批判を向けているからこそ、強めな語彙になっている。 自分のいる環境のうちに、自分以外で一人でも悩んでいる人がいれば、自分も「病人」であるというような考えは、シモーヌ・ヴェイユの言う(目指す)ところの「不幸」に通ずるところがあるような気がする。 「対自」という言葉は、ヘーゲルの哲学では「即自」という言葉の対概念として出てくる。 「即自」とはありのままの自分、そして自然を指し、それらを「否定」する者が「対自」。この対自は環境(自然にあるもの)を否定し、自己を発展・成長させることを目的とし、理想に近づこうと「労働」にいそしむ。 この思想を実践する先に、おのずと「疎外」と「格差」が生まれてくる。つまり「病的」な要素が含まれている。 「病人」という言葉には寄り添うべき意味合いが宿されているが、「病的」(観念的)という言葉には近づきがたい何か、ブラックホール的な超重力が含まれている。 「対自」という概念が、その言葉の意味が、 他者との関係性を軸とした「良心」から生まれるか、自意識の働きによる「発展・成長」から生まれるかでこうも違ってくるのかという点に、はっとさせられる。
  • 青布団
    青布団
    @ofton_ofton
    2026年7月1日
  • えんぶん
    えんぶん
    @enbun_da
    2026年6月19日
    神谷美恵子さんの考え方が好きで、出産を機に改めて触れてみたいと思い読了。生きがいを見つけられない主婦たちのアンケートをきっかけに書かれたエッセイとのことで、どうしたら生きがいを見つけられるのか、それに対する筆者なりの回答が示されている。何をすべきかよりも、科学でも解明できない大いなるものに身を任せ、感謝し、安らう心の「あり方」が肝要で、それによって解き放たれたエネルギーを使い生きる喜びを見つける。そんな生き方ができたらいいなあ。 -人間は,どれほど具体的に役立つかによって価値が決まるものではない。何よりもその存在のしかた、その中でも特に情緒面のあり方が,人格の存在意義を決定する大切な要素の一つ。どんなに有能でもけわしい心と顔つきをした人の存在は、自他共に生命を萎縮させてしまう。 -じっと踏みこたえて光を求めているうちに、ひとは初めて、自分の生を外側から、そして内側から支えてきたものに思い至るであろう。自分ひとりで生きてきたつもりでも、じつは、どれほど多くの配慮と許しと助けが自分の上に注がれてきたか、ということに気づくであろう。
  • ヲヌ
    ヲヌ
    @nmnmblack
    2026年4月13日
  • Mona
    Mona
    @mona_106
    2026年4月11日
  • 米谷隆佑
    米谷隆佑
    @yoneryu_
    2026年1月17日
    人間の内部と外部の、特に内にある病いを診断、治療してきた経験から説得力ある論を展開しつつ、しかし、わからないことは飛躍して論を展開しない慎重さに科学者として正しい気質を感じさせる文体が目についた。 わからないこと、外部の圧力で人間がまだどうなるかがわからないこと、精神疾患の脳科学的アプローチの不明瞭さ……。 専門用語は既に使われなくなったものが多く、精神科は日進月歩だ。精神疾患の概念自体、古びれて参考にしかならない。が、古典的な詩や物語、現実に起きた精神疾患病者の事象を引用して、謙虚に進める力強い論調が、心によく響いていた気がする。 「生きがい」という現代人の悩みに応えた名著である。
  • ブッ雲チ
    ブッ雲チ
    @bookumochi
    2026年1月12日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2026年1月3日
  • yo
    yo
    @dofashimila
    2025年11月10日
  • ジクロロ
    ジクロロ
    @jirowcrew
    2025年10月29日
    「客観性を失いやすくさせるのが、使命感の特徴であろう。自分の存在意義を確信し、使命感にあふれるということは、思いあがりとひとりよがりの危険性を伴う。 けっきょく、使命感に生きる人に注意すべきことは、常に謙虚な反省を忘れないこと。自分と自分の使命感とをいつも少し遠くへつきはなして見るゆとりとユーモアのセンスをもつこと。およびたえずあらたな道を求める祈りの姿勢であろう。」 「反省を忘れないこと」、それは現世における評価への意識が含まれてしまうのではないか。時間軸を持たず、使命を得た人間だけが、永久に生き続けている気がする。 すこしきれいにまとめようとしすぎている気がする。教科書にある中庸の教え。 突き抜けた思い上がりとひとりよがりだけが時空を超えてゆく。その危険性を意識できるのであれば、それは本当の使命ではないのではないかと疑うべきでは? ゆとりとユーモアはその偉業に対して付される解釈の側に与えておけばよい。
  • yo
    yo
    @dofashimila
    2025年10月25日
  • 積読人
    積読人
    @bobiroku_75
    2025年9月19日
  • ひさ
    ひさ
    @hsysyst
    2025年8月8日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年8月3日
    "存在は行為に先行する" "考える力を養うにはどうしたらいいか。第一には現実への密着から時どき脱出を試みることだと思う。…そのためには実利実益のみを求めぬこと。これによって対象への隔たりができる。…第二には黙想と自己との対話を欠かさないこと。読書や講演をきくのもいいが、その際、たえず疑問を起し、たえずまず自分にむかって問いを発していないと、…するするとあたまを素通りしてしまうおそれがある。" "むしろ生きがい感とは、人生の途上で、時たま期せずして与えられる恩恵のようなものではなかろうか。" "使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれのほうが使命を探しているのではない。" "ふつう、多くの人間は生きていることに何の不安も感じないようにできている。すべてがうまく行っているときには、暗黙のうちに、つまり、そうとは自覚せずに、「内なる自然」と「外なる自然」を信頼して生きているからではなかろうか。"
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年7月25日
  • 読書猫
    読書猫
    @bookcat
    2025年7月22日
    (本文抜粋) “人生にはただ慣習に従っておけばよい面とどうしてもこれだけはゆずれない、ゆずってはならない、という本質的な面とがある。” “考える力を養うにはどうしたらいいか。第一には現実への密着から時どき脱出を試みることだと思う。” “どのような方面のことやものについても、簡単に手にはいってしまうような所有物は、永続的なよろこびを人間に与えることはないであろう。たえず新しい発展や成長を約束するもの、たえずこちらの生命をしぼり出さなければならないようなものをこそ、人生目標とすべきなのだろう。” “生きがいを感じるという心を分析してみると、そこにはいろいろな要素がふく間れていることがわかる。それをみな集めて煮つめてみたら、使命感という形をとるのではないか、と私は以前に書いたことがある。” “「使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれのほうが使命を探しているのではない」 ハマーショルド『道しるべ』” “人間というものは、人間を越えたものが自分と世界とを支えている、という根本的な信頼感が無意識のうちにないならば、一日も安心して生きて行けるはずはなく、真のよろこび、真の愛も知りえないものなのだ、と。” “生きがいがない、となげく人は、自分の主観的な感じにとらわれすぎているのではなかろうか。自分というものに執することをやめれば、目の前に現れ出るしごとや楽しみに身を投げかけて、対象そのものになり切ることができる。そのときには、生きがいを自分が感じているかいないかは問題ではなくなる。”
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年7月22日
  • おくまほ
    おくまほ
    @09rahomaho
    2025年7月16日
  • Rie
    Rie
    @rie_books
    2025年7月6日
    やっぱり読んで良かった。 神谷美恵子先生の人間としての見方、そして生き方までも好きです。この時代を見て、先生は何を思うんだろう。きっとこの本に書かれていることを伝え続けるに違いないと思う。
  • 熊ぐらたん
    熊ぐらたん
    @kumagura
    2025年6月18日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年6月17日
  • あ
    @mrkrk
    2025年6月17日
  • 『生きがいについて』を積んでるんだけど、その続編にあたるこちらを先に読んでしまったが、読みやすかったし今読んでもなお現代と課題は同じだし、現実は悪化しているし、人間は愚か。
  • 神谷美恵子の古い本を紹介されたところだった。文庫なら読みやすい。
  • at
    at
    @tomoz
    2025年6月10日
  • yo
    yo
    @dofashimila
    2025年6月10日
  • 上野剛
    上野剛
    @oribe1981
    2025年6月10日
  • wodkiaki
    wodkiaki
    @wodkiaki
    2025年6月5日
    文庫版で復刊
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