
かおり
@6kaorin5
2025年10月29日
ついでにジェントルメン
柚木麻子
買った
読み終わった
なぜか苦手で敬遠している柚木麻子の短編集。
敬遠しているので柚木作品はほぼ初読み。ほぼ、というのは本作にも収録されている「エルゴと不倫鮨」を他のアンソロジーで読んでいるからだ。そして、この作品が柚木麻子の苦手意識を少し払拭してくれたこともあり 読んでみようかな?という気持ちになった。というか、菊池寛 の文字に惹かれたと言った方がいいか。
はたして。
いやぁ思った以上に面白かった。はい。
面白かったのだが、後半で不意に気づく。
これは実はフェミニズム短編集なのではないか?
と。
個人的には声高にフェミニズムやジェンダーを叫ぶ、問う作品が少々苦手なのだけれど、この短編集はまぁまぁ許容範囲ではあった。
少女小説に絡めた「あしみじおじさん」はかなり好き。主人公と同じように、なんだか元気が出た。
が、やはり、菊池寛フィーバーな「Cme Come Kan‼︎」と「アパート一階はカフェー」が楽しかった。文藝春秋社と同潤会アパート。何より菊池寛に更なる興味が湧く。
「解説」も菊池寛。
でも、この菊池寛の声は柚木麻子自身の声なのか…?
苦手意識はだいぶ遠ざかった。
次は『らんたん』を読もうと思う。読めそうなら『バター』も。







