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@mayoibashi
2025年12月4日
砂漠の修道院
山形孝夫
読み終わった
前の本に引き続き、エジプト繋がりで読んだが、あちらが表向きのエジプトだとしたらこちらはある種裏というか知られざる側面だろうか。
修道士たちの生活史とアラブ圏におけるキリスト教の信仰について。
後半は論文調ではあるもののだいぶ読みやすかった。
以下、メモ。
巡礼の末洞窟に住み着いた初期のコプト教信者は権威の象徴であるピラミッドを見て何を思ったのだろう。
政教一致した土地から離脱したのにここでもまた権力者の所業を見て辟易したのか、それとも内なる悪魔との闘いに向き合っていて俗世なんぞ気にも留めなかったのか。
修道院付近を現在の航空写真で見たら、地表に無数のドットがあった。
センターピボット灌漑というものらしい。
この数十年で砂漠を克服しようとする人類。
ナイル川の西側はもう死者のクニではなくなった、気がした。
