
白樺
@shilacaba
1900年1月1日

「内向の世代」初期作品アンソロジー (講談社文芸文庫 くA 7)
古井由吉,
坂上弘,
後藤明生,
阿部昭,
黒井千次
後藤明生『私的生活』の60頁、自分に言うてんのかと思った
"「なに?」と彼女は、私の頭の方からかがみ込んで顔を近づけてきたので、束ねていない彼女の髪の毛でわたしの視界は真っ黒になった。"良すぎる
黒井千次『闇の船』
"綿貫敬助は包茎に違いないという確信だったのだ。──どこか残虐な幼児性は、その小さな包茎に根ざしているのだ ──少年期に少年らしく手淫にふけっていれば、皮は固くなったあの尖端から自然にむけてくるにきまっている。自分の身体もろくに自分で操作出来ない奴に、他人を支配するなどということの出来る筈がない。"
粗チンの偏見、たしか百年の孤独でもそういうのがあった 面白すぎる
阿部昭 『鵠沼西海岸』
心が消えていくような、雨に、砂に声と命が吸い込まれていく感覚だった