
白樺
@shilacaba
- 1900年1月1日
三つの物語 (福武文庫 フ 1301)ギュスターヴ・フロベール,太田浩一写実主義 構成がしっかりしていてフローベールにハマりそう 『純な心』よかった フランスすぎるだろってなる 福武文庫すき表紙もかわいい - 1900年1月1日
石灰工場 (1981年)トーマス・ベルンハルト,竹内節改行も章立てもなく永遠と続く文章ですが、ハントケコレクションから慣れて意外と読める まだ序盤だけど 寒さを感じる オーストリアという国の ハヤカワリテラチャーは装丁が好みなので、新装版の河出書房新社より手元に置いておきたい - 1900年1月1日
生きる歓び保坂和志"「生きることが歓び」 善悪で分けてしまうのは相当うさん臭くて、──生命を主体に置いて考えるなら計ることは可能で、生命にとっては生きることはそのまま歓びであり善なのだ" そら全盲かもしれない仔猫を前に生命を主体に置く考えにはなるかもしれへんけどな、、、ともやもやしてしまった あと、妻のこと彼女って呼んでるから西村博之がチラつく - 1900年1月1日
「内向の世代」初期作品アンソロジー (講談社文芸文庫 くA 7)古井由吉,坂上弘,後藤明生,阿部昭,黒井千次後藤明生『私的生活』の60頁、自分に言うてんのかと思った "「なに?」と彼女は、私の頭の方からかがみ込んで顔を近づけてきたので、束ねていない彼女の髪の毛でわたしの視界は真っ黒になった。"良すぎる 黒井千次『闇の船』 "綿貫敬助は包茎に違いないという確信だったのだ。──どこか残虐な幼児性は、その小さな包茎に根ざしているのだ ──少年期に少年らしく手淫にふけっていれば、皮は固くなったあの尖端から自然にむけてくるにきまっている。自分の身体もろくに自分で操作出来ない奴に、他人を支配するなどということの出来る筈がない。" 粗チンの偏見、たしか百年の孤独でもそういうのがあった 面白すぎる 阿部昭 『鵠沼西海岸』 心が消えていくような、雨に、砂に声と命が吸い込まれていく感覚だった - 1900年1月1日
サハリンへの旅李恢成国籍、人種の定義よりかは個の意識や 国としては定義付けたほうが都合いいけど、戦争で隔たれた故郷をどう感じるかは戦争を知らない世代にとっては共感が難しい 李恢成の息子たちもそうであったし、、、 カネフスキー観てからサハリン(樺太)のことが気になっていたので当時の空気感を感じられてよかった - 1900年1月1日
チベット死者の書 サイケデリック・バージョン(1000)ラルフ・メツナー,ティモシー・リアリー,リチャード・アルパート,菅靖彦自我の死 と 意識の拡張 ドラッグは鍵であって、セット/セッティングが重要なものであること 知見と抵抗の低さが前もって持ち合わせること ダンテス・ダイジ『ニルヴァーナのプロセスとテクニック』を一度読んだとき何も理解できなかったのを思い出した チベット仏教で用いられる用語の意味をインプットすれば理解が捗る気がする 解説の木澤佐登志も良いです 再読必須 LSD、マジックマッシュルームが合法の時代であれば間違いなく摂取していただろうし、ティモシー・リアリーの自伝『フラッシュバック』が読みたくなった - 1900年1月1日
都市の感触日野啓三戸田ツトムの装丁に惹かれて買ったのは間違いじゃなかった まず、捲ると表題があって、白と黒の都市的な色味を引き立たせるような蛍光色の黄色の1頁 目に入る内側の帯に書かれている表題もまたデザインの美しさがある Edition nordの阿木譲のあの『0g』デザインみたいで、、、イカしている、、、 ブックデザインの話はいいとして、『白と黒』は凄い 言語化できないことで言語化しているような かなり都市だ、自然だ、社会だ、、、都市小説、、、 1980年代の空気を浴びたように思う - 1900年1月1日
増補 現代美術逸脱史千葉成夫年代毎に細かく記載されている 自身が興味あるハイレッド・センターに興味があったので読み始めた 具体、九州派、暗黒舞踊、ハイレッド・センター、ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ、もの派…… 美術を学んでこなかったので名前だけ目にしたことはあっても実態は知らない、より深く学ぶにはとても参考になる。 戦後美術について書かれているが、大正前衛美術についても少し書かれている。 ダダ、フルクサス 反芸術とは何か、 - 1900年1月1日
ヒナギクのお茶の場合/海に落とした名前多和田葉子表題の『ヒナギクのお茶の場合』は、あまり好きではなかった 文章はとても上手い ディティールが細かいし強さを感じる、でも好きではない 『土木計画』が一番よかった "人への質問などというのは自分の声を聞いてもらいたいという甘えに過ぎないことが多い。"これだけで面白い たた多和田葉子は女性が好むなあといつも思う まだ慣れない - 1900年1月1日
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キラキラ!(1)安達哲安達哲がこの『キラキラ!』を描いてから『さくらの唄』 、『バカ姉弟』、『お天気お姉さん』が生まれたんじゃないかと思うほど後続作品に出るキャラクターデザインが描かれている。 本筋とは関係無いけれど、パロディネタが多くて読み返して良かったなあと思った ねじ式とか漫画、音楽ネタ多め 物語の展開が突発的なのに風呂敷を畳んで続かせるから読み進められちゃうところが漫画力あるな〜と思う 何より絵美と美里編から読ませるの凄すぎる!商業作品でヒロインが本筋に介入していない(わけではない)のに、ぽっと出のキャラクターに感情移入させるの巧すぎてビビる 最終話は個人的に秀逸、この終わり方はずっちい 個人的に青春リアリズムの大傑作 時代のエネルギーを強く感じる SNSというノイズがない人間讃歌 どの作品にも言えるが、安達哲はマゾヒズムを性癖としてではなく人間関係の記号として描写している 救済に近い 人の心理的な描写がしっかりしているので、時代に問わず学ばされるものがあり、多感な時期に出逢いたかったと後悔させられます。何度でも読み返したい - 1900年1月1日
緑の予感たち(1巻)千葉ミドリ第二の黒田硫黄だと思います トーチに掲載されていない二つの短編どちらも良かったです。黒田硫黄『茄子』のように続いたら嬉しいですね 現代漫画家には珍しく、個性があり、筋があって、漫画の面白さが強くでています。 タッチが微妙に違うのは様々な作家の影響を受けていると思いますが、それぞれの短編に自身の個性として落とし込んでいて技術を感じます 是非このまま描き続けていただきたいです - 1900年1月1日
廊下に植えた林檎の木残雪,近藤直子,鷲巣益美素晴らしい 中国のカフカと呼ばれるのも頷ける 『帰り道』で残雪の世界観に惹き込まれた もう一瞬だった 表題の『廊下に植えた林檎の木』に関してはずっと夢 夢を物語として書き起こしている、そう捉えないと何も汲み取れない - 1900年1月1日
- 1900年1月1日
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