かわうそまん "病に至る恋" 2025年10月29日

病に至る恋
病に至る恋
斜線堂有紀
母親視点で景の幼少期を描く「病巣の繭」とブルーモルフォに参加し破滅への道を歩んでいく男女を描いた「病に至る恋」が印象深かった。「病巣の繭」では景が保育園の時点ですでに周りを意のままに操る能力を持っている片鱗がうかがわれ不気味さを覚えた。「病に至る恋」では些細な事でブルーモルフォに参加した高校生の男女が少しずつその世界に傾倒し、やがてその世界に取り込まれて身動きがとれなくなっていく様が切実かつ痛々しく、また景がブルーモルフォを通じて「流される人間」を淘汰していることをあらためて実感させられた。
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