おいしいごはん "格差の“格”ってなんですか?" 2025年10月30日

格差の“格”ってなんですか?
最近よく目にする/耳にする、心地よい響きだったり都合の良い言葉や考えについて懐疑的に検討を加えるみたいな内容の連載をまとめたもの。 取り上げられているトピックはどれも面白いテーマで、それに対する検討も興味深かった。当たり前だが、全ての検討の流れや帰結に賛同したわけではない。だからこそ、この本を読んでその内容について様々な人と話すのが良いのだと思った。 個人的にはリスキリングの箇所で、「定義がおかしいとかそういうのもあるが、成果と評価が議論されていない」という指摘が面白かった。
おいしいごはん
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@Palfa046
どんな言葉や考えを検討しているんだろうって人向けに目次を引用しておきます。 【目次】 第1章 分ける、分かる、分け合う——違和感との出会い 第2章 格——の差? 第3章 能力——二の句が継げない「カルチャーフィット」 第4章 自己肯定感——自信を持てるように頑張ろう? 第5章 矛盾——ヒューマニティを取っ払う先 第6章 ガチャ——確約は正義なのか? 第7章 つぶしが利く——汎用化が孕む凡庸化リスク 第8章 自立——した人間とは? 第9章 覚悟——結果論かつ強者の論理 第10章 成長——後退、停止、逡巡の価値 第11章 自己責任——応答からはじめる関係性 第12章 リスキリング——「生き残り」をかけるのは誰? 第13章 タイパ——納得した感 第14章 本当に困っている人——絶望選手権と化す裏の顔 第15章 対話——見え透ける特権性 第16章 人となり——組織の問題を個人化する装置 第17章 ウェルビーイング——連帯のかけ声になりにくい理由 第18章 赦す——広い心と笑顔があればいいのに? 第19章 メリット——という気まぐれ 第20章 躊躇——躊躇うことを躊躇わない実践者であるために 付録 岐路に立つあなたへ贈る読書案内
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