
汐見
@siomi250927
2025年10月30日
読み終わった
ノンフィクション作家・川内有緒さんのエッセイ集。
読んで良かった!最高の読後感。
有緒さんの好奇心の強さと、「面白い人/ものを受け入れる」懐の大きさに、周りにこんなにも愉快な人たちが集まるのかなと思った。楽しみながら自分の周囲を俯瞰して見ることができて、こんなに良い文章で書けるのがすごい。それが生業とはいえ。
早足で歩いて心拍数を上げてからの口述筆記、見習いたい。
破天荒な人々とその言動に笑わせられたり、想像もつかないような話が飛び出して半信半疑になりつつワクワクしたり、人生にまつわる話にしんみりと考えさせられたり。
夢中になって読んだ。お勧めです!
p.2
エレベーターのボタンは全部押さないほうがいいのか?
そりゃあ、押さないほうがいいでしょ、と思うけれど、本当にそうなのか。思い切って全部押してみたら、どこかの階のドアが開いた瞬間、目の前に城が現れるかもしれないし。
(↑「はじめに」のこの文を読んで、書名はこういう意味合いなのか〜いいなぁと思っていたら、エッセイ中に出てきたエレベーターボタン全押しにまつわる話はだいぶ過激ですごく印象に残った)
p.163
繰り返される毎日。喜んだり、途方に暮れたり、えっと思ったり。同じようでどこか違う日々。以前パリに住む友人が贈ってくれた「日常は平凡という意味ではない」という言葉は、真実なんだと思う。

