🌜🫖 "反穀物の人類史" 2025年10月31日

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@gn8tea
2025年10月31日
反穀物の人類史
反穀物の人類史
ジェームズ・C・スコット,
立木勝
『現代思想 統治vsアナーキー』 「政治学とアナキズム」 羅芝賢 p37 「農業は多様な生業テクニックのなかの一つにすぎず、人々は狩猟採集や漁労などさまざまな活動を駆使して自然界に適応していた。それぞれの内容ごとに、協力すべき集団や役割の分担が異なっていたため、そこでは人間関係が固定化されることなく流動的な性格を持っていた。そのような人々に定住農耕を強制し、一定の役割を割り当て、身分的な上下関係を生み出したのが、国家である。スコットによれば、国家の出現は、文明の発達というよりかは、むしろ人類の「家畜化」を意味するものだった。」 「スコットは、近年の考古学の研究成果を踏まえて、国家の発生にともなう従来の多様な生活手段の放棄や穀物の主食化が、人々の栄養状態を悪化させただけでなく、新たな生活の負担を生み出したと論じる。例えば、人口密集を原因とする伝染病の流行、穀物を耕すための重労働、税の徴収などが、国家の支配を受ける人々に重い負担としてのしかかっていた。」
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