くりこ "桐生市事件" 2025年10月31日

くりこ
くりこ
@kurikomone
2025年10月31日
桐生市事件
桐生市事件
小松田健一,
小林美穂子
桐生市事件については安田菜津紀さんのYouTubeで何度か聞いたことがあったのだけど、本で詳しく知りたくて予約してた。一年くらいかかってやっと借りれた。 恫喝したり家計簿を無理やりつけさせると言った水際作戦をし(当事者のみならず付き添った支援員にも)受給者を半減させる、一日1000円しか渡さない、無理な就労指導を行う、ハンコを大量に集めて勝手に人の書類におすなど、反社か?というくらい著しい悪行を行っていたのだが、これはハンナアーレントの凡庸な悪と一緒で、ケースワーカーはどんどん行為がエスカレートして行っても全然悪気や責任感を感じないようになるんやろうな… 桐生市では水際作戦にあって亡くなった人もいてこういう人が可視化されてやっとパンドラの箱が開くわけであり、死人に口なしというようにこんなことは氷山の一角なのだろう。 そもそも、2013年からの生活保護基準引下げの違法性を問う「いのちのとりで裁判」で最高裁判所は、原告勝訴判決を言い渡したにも関わらず、国は謝罪もしていない。国家がこのような態度なのだから、家父長制の色が強くスティグマを内面化しやすい地域でこのようなことが起こることは必然である。 また、今年頭に闇バイトに駆り出された若者が「生活保護を受けるなら闇バイトした方がマシ」と言ったことを考えると、生活保護に厳しくすればするほど治安は悪くなるのだ。 生活保護は、下位10%にあたる国民のの消費金額をベースとして決められている。この金額はナショナルミニマムと言い、基準額が下がると高額療養費や最低賃金も連動して下がる。生活保護費を減らすほどマジョリティの生活も悪くなることを皆が周知したらもっと関心が高まり、補足率も上がり、バッシングが起こりにくくなるのでは。
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