
本屋lighthouse
@books-lighthouse
2025年2月22日

自転車
ジョディ・ローゼン,
東辻賢治郎
読んでる
まだ読んでる
第13章:ぼくの自転車遍歴 途中まで
前章から章ごとのボリュームが増えていて、一度で読みきれなくなっている。本章の始まりは遍歴という題のとおり幼少期の記憶を辿ることで、自転車に乗れるようになったその瞬間の記憶(がぼんやりとあること)について綴られている。「スポークに薄汚れたテニスボールを挟んでいるのがお決まりだった」(p.369)とあり、あれは世界共通のテニスボールだということを知る。著者は学生時代にありきたりのミュージシャンになりたい熱にも浮かされていて、バイクメッセンジャーのバイトをしながら曲作りをしていた頃の描写がよい。「「ロマンスに恋して」は、ぼくのデビュー・アルバムの四曲目になるはずだった。通好みの隠れた名曲、知られざる傑作」(p.379)。私にもデビューアルバムになるはずのアルバムがあり、どうやら4曲目のタイトルは「UOU-SAOU」らしい。